Gondola
財宝-持続 コスト4
現在か、次のターンの開始時、+2金
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これを獲得したとき、手札からアクションカードをプレイしてもよい。
自分のターン中でもないのにアクションカードをプレイする、いわゆる「脱法プレイ」で起こる様々な楽しいことについて考えているんですが、特に持続カードについては直感に反する効果が生まれることが多く、楽しいのでここにまとめてみます。
- 前哨地(5)
2017年版からは「これがあなたがこのターン中にプレイした最初の前哨地であること」「この直前のターンがあなたのものでないこと」という条件を満たすことで追加ターンを得られます。ということは・・・
- プレイしたのが自分の左隣のプレイヤーのターン中であるとき(つまり二人戦なら常に)、普通「直前のターンがあなたのターン」になるため、たいていの場合は追加ターンを得られない(※1)。
- 追加ターンを得られたとき、手札はそのとき持っている5枚のまま。そのクリンナップフェイズで引く手札は3枚(※2)。
- 追加ターン中にもう1枚の前哨地をプレイすると、上の2つの条件を満たすため、さらにもう1回追加ターンを得る。
※1 前哨地を自分の左隣のプレイヤーのターン中に「脱法プレイ」した場合でも、それが左隣のプレイヤーの追加ターン中であれば「直前のターンがあなたのターン」ではないため、追加ターンを得る。
※2 日本語版の第二版では「追加のターンのための手札は3枚しか引くことができない」と訳されているが、原文には単に"for your next hand"とあるだけで、「追加のターンのための~」を意味する記載はなく、誤訳と言える。通常であれば特に気にする必要はないが、このような脱法プレイで「追加ターンを得るための手札を引くより先に追加ターンを迎える」ときには混乱を招く恐れがある。
となります。例えばABCDの4人によるプレイで、Cのターン中にAが前哨地を「脱法プレイ」したとき、Dのターンよりも先にAの追加ターンを迎えます。
そして普通は意味がない「前哨地による追加ターン中に前哨地をプレイ」、この場合は2連続の追加ターンを得ることができます。
- 女魔術師(3)
アタックによって無効化されるのは「自分のターンに初めてプレイするアクションカード」であるため、たいていの場合はすでにプレイされており、間に合わないでしょう。もちろんそのプレイヤーと自分との間に座っているプレイヤーには意味がありますが。
- 艀(5)
「現在」と「次のターンの開始時」のどちらを選んでも3ドローに違いはありませんが、前者は+1購入を得られず、またターン開始時までの間に受けるハンデスアタックの影響を受けるため、普通は後者を選んだ方がいいでしょう。
なお、前者を選んだ場合は艀は場に残らず、その他のプレイヤーのターンのクリンナップフェイズに捨て札になります。
- 王家のガレー船(4)
まず1ドローして、アクション権を消費せずに手札を2回プレイするなら、ほぼ玉座の間(4)の上位互換ですね。
例えば鍛冶屋(4)を対象としたとき、普通に玉座の間+鍛冶屋とプレイすれば、手札は9枚になるものの残リアクションは0になるのに対し、脱法プレイした王家のガレー船で鍛冶屋を2回プレイすると手札は10枚になり、かつアクション権も消費しません。
- 研究(4)
手札を1枚廃棄して、そのコストと同じ枚数の山札を脇に置き、ターン開始時にそれを手札に入れるということは、要するに弟子(5)と同じですね。
そのほかにも、首謀者(5)は実質的に宮廷(7)だとか、潮溜り(4)は公共広場(5)だとか、Grotto(2)は地下貯蔵庫(2)だとかあるんですが、多すぎるんで割愛します。