ドミニオンの日々(はてなブログ)

カードゲーム「ドミニオン」について

Gondola考 その2 Gondola獲得で起こる脱法プレイについて

2020年、拡張「移動動物園」の内容が発表になったころ、牧羊犬(3)や黒猫(2)などのリアクションでプレイできるカードとハツカネズミの習性の組み合わせで起こる様々な「面白いこと」が発見されました。

 

他のプレイヤーがプレイした魔女(5)によって呪いを獲得する

→牧羊犬をリアクションして、ハツカネズミの習性としてプレイする

→ハツカネズミの習性で選ばれたアクションカードをプレイする

 

こうすることで、牧羊犬などのリアクションでないカードであっても、他のプレイヤーのターン中にアクションカードをプレイすることができます。これをとりあえず「脱法プレイ」と名付けておきます。

 

このハツカネズミの習性として選ばれるカードは「コストが2か3」という条件がありますが、これが家臣(3)であれば山札の上から捨てられたアクションカードならなんでもプレイされますし、さらにそれが玉座の間(4)やコンクラーベ(4)なら手札から、はみだし者(5)や大君主(8d)ならサプライから、ネクロマンサー(4)なら廃棄置き場から好きなアクションカードをプレイすることもできます。

 

例えば家臣で玉座の間が捨てられ、これによって手札の玉座の間をプレイし、それによって鍛冶屋(4)を、その鍛冶屋で引いたまた別の玉座の間を・・と続けていくことで、他のプレイヤーのターン中であるにも関わらず多数のアクションカードをプレイするという、なんとも不思議なことが起こりえるわけです。

 

・・・が、あくまでこれは理論上の話であり、ハツカネズミの習性で家臣が選ばれることもそれほどなく、それ以外なら薬草集め(3)で水晶球(5)をプレイしてうまくアクションカードをめくったときくらいなので、できるとは言え、実際にはそれほど考えなくてもいいことでした。

 

 

そこに、Gondola(4)の登場です。

 

Gondola
財宝-持続 コスト4


現在か、次のターンの開始時、+2金
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これを獲得したとき、手札からアクションカードをプレイしてもよい。

 

これはもうはっきりと「手札からアクションカードをプレイ」と書いてあるため、他のプレイヤーのターン中にこれを獲得するだけでいいことになります。

 

 

では、普通にプレイしていて、「他のプレイヤーのターン中にGondolaを獲得する」ケースはどれくらいあるでしょうか。

大使(3)でGondolaを配る人もいないでしょうから、あってもおかしくないケースとしては・・

 

  • 他のプレイヤーが詐欺師(3)や司教(4)などをプレイして、地下墓所(5)を廃棄することができたとき
  • 支配(6ポ)による支配ターン中、Gondolaを獲得したとき
  • 他のプレイヤーが聖なる木立ち(5)をプレイし、祝福の山から大地の恵みがめくれたとき
  • 他のプレイヤーのターン中、誰かが2タイプ以上持つカードを獲得したことに対し、鷹匠(5)をリアクションしたとき
  • 他のプレイヤーが蛮族(5)をプレイ、あるいは蝗害を受け、それによって金貨などが廃棄されたとき
  • 他のプレイヤーが総督(5)で「改築効果」を選択し、手札の銀貨などを廃棄したとき

 

などが考えられます。特に鷹匠と総督は起こりやすいと言えるでしょう。

 

これによりGondolaを獲得できたとき、手札から好きなアクションカードをプレイできるわけですが、自分のターン中でないため、これによりアクション・金量・購入が増えても意味はありません。

一方、アタックカードが打てるのは大きな意味があります。コンボを続けて手札を多く持っているプレイヤーに対し、急に民兵(4)や寵臣(5)を打ったり、将軍(5)を打ってコンボを止めたりすると楽しいですね。

 

 

なお、この「Gondolaによる脱法プレイ」の対象となるのはアクションカードだけですが、それが薬草集め、急使(4)、専門家(5)、Fortune Hunter(4)であればさらに財宝カードもプレイ可能です。これによってまた何か楽しいことが思いついたら書きたいと思います。