2019年、日本語版の陰謀第二版が発売されたとき、仮面舞踏会の誤訳について書きました。
本来右回りに渡すべきカードの向きが「左回り」とされていたのを確認し、これについてホビージャパンから何のアナウンスもないままだったので、その後これまでずっと陰謀第二版の仮面舞踏会には誤訳が存在していると思っていたのですが。
先日、たまたまこのツイートを見つけました。
ドミニオン陰謀第二版の再販分、仮面舞踏会が左回りから左側に直っていますね
— 海図 (@kaizu_oceanmap) 2021年1月14日
日本語難しい
え?そうなの?
と思ってさらに捜索を続けたところ、「左側に~」とあるカードの画像を載せているブログを見つけました。
本当だ。
というわけで、どうやら仮面舞踏会のテキストは、陰謀第二版の後の方の版(便宜上「第二版の第二版」と呼びます)で正しく修正されたらしいのです。
え、なんで言ってくれないの?
基本的には、日本語版を発売していただいているホビージャパンには感謝しかありませんが、こういうところだけ、なんだろうなあと思うのも事実です。
テキストを「左側に」に直す意思があるということは、「左回り」は誤りだったという認識はあったということであって。
それを修正すること自体はもちろんいいことなんですが、であればその旨を知らせてくれないもんでしょうか。あるいは「第二版の初版」の際に「左回りというのは誤りで、次の版で直します」と一言アナウンスしてもらえませんでしょうか。
そうしないと、今でも日本のどこかで、仮面舞踏会をプレイして、カードに書いてある通りに左回りにカードを渡している人がいますよきっと。
こうした苦言を呈するのも、こうしたことが割とちょくちょくあるからであって。
例えばこれ。
【ブログ更新】『ドミニオン:冒険』正誤表 https://t.co/VtBSnIIDJ7 #boardgamejp ルールブック「推奨の王国カード」内にカード名の誤りがございました。以上お詫びして訂正いたします。
— ホビージャパン・ゲームツィート (@HobbyJAPAN_GAME) 2022年3月24日
リンク先を見ると、2015年に発売されたはずの冒険のマニュアルの誤りを2022年にお知らせ。今更何を?と思えば、どうやらこちらも後の版で生まれた誤植のようで。
では2015年の発売当時にはこの誤植がなかったのか、と思って手元の現物を確認すると、なんとこの版ではこの項丸々抜け落ちていました。
なぜ今更冒険の誤りを?と思って当時のマニュアルを確認してみたら、そもそも冒険+錬金術の項そのものが抜け落ちていた。
— ヒロタシ (@hirotashi) 2022年3月24日
再販のタイミングでそっと追加したら誤字した、ということなのかな。 https://t.co/Jn4P9ark1B pic.twitter.com/3ExvA8GE28
これも一言、気づいたタイミングで「冒険+錬金術の項が抜けていました」と言ってくれればいいんですが。
などと厳しいことを書きましたが、何も仮面舞踏会や冒険のマニュアルを交換対応してくれと求めてるわけじゃないんです。ただ一言、アナウンスが欲しいだけなんです。それだけでルールを勘違いしてしまう人たちが大幅に減るんです。
どうかお願いいたします。