例えば大広間(3)のような、+1アクションと+1カードを持つカードをキャントリップと呼びます。
多くのキャントリップはこの「+1アクション・+1カード」だけでなく、もう一つ何かしら効果を持つものです。願いの井戸(3)や浮浪者(2)、パトリキ(2)は時として研究所(5)相当になり、商人(3)や金物商(4)は時として+1金が出ます。
そしてキャントリップは「打って何も得られなかったとしてもはじめからデッキにそのカードがなかったのと同じ手札になる」という考えから、それなら入れるだけ入れても損にならないはず、として余った2金で深い考えもなく真珠取りを(2)買ったりしてしまいがちなんですが、それが本当に正しいのか、キャントリップを入れるべきサプライはどんなものなのか、については以前にまとめました。
では、山札をめくるタイプのキャントリップはどうでしょうか。
以前から、カササギ(4)というカードはデッキに何枚くらい入れるのが正解なのか疑問でした。2人戦で1-9くらいに分かれたとき、9枚持ってる相手もそんなにそのカササギが活きてないように見えるのです。カササギがカササギばかり当て、財宝カードに当たらないようになるので。銅貨を圧縮できないデッキであれば、なんとなくカササギは3枚くらいあるのが一番バランスがいいのかなーなんて思っています。
これと同じように、戦車競走(3)を山ほど入れると返って弱くなるんじゃないかとも。同じく戦車競走が戦車競走ばかりをめくり、銅貨と屋敷の廃棄が進んだ左隣に勝てなくなるような。カササギはまだ勝手に増えるわけですが、戦車競走は買うなら工房(3)系のカードで取るなりする手順を犠牲にしているため、多く入れすぎたことで返ってめくるカードの平均コストを下げることになってしまうのです。