ドミニオンの日々(はてなブログ)

カードゲーム「ドミニオン」について

略奪つよつよカードピックアップ その2 Grotto

Grotto
アクション-持続 コスト2


手札を4枚まで裏向きにして脇に置く(このカードの上に)。次のターンの開始時、それらを捨て、同じ枚数山札を引く。

 

手札を減らしたターンと、手札を増やすターンが別のターン。2ターンにまたがった地下貯蔵庫(2)と思っていたら、いやいや、そんなもんじゃなかったんです。

 

 

先捨てか、後捨てか

よく地下貯蔵庫と倉庫(3)の差として、捨ててからドローする(先捨て)か、ドローしてから捨てる(後捨て)かの違いが挙げられます。地下貯蔵庫は前者、倉庫は後者です。

 

通常は倉庫のように、後捨ての方が良いとされます。その理由として・・

  • 先に手札を増やしておくことで、捨てるカードの選択肢を増やせる。
  • ドローによってリシャッフルが入るとき、捨てた「弱いカード」が山札に混ざらない。

という2点が考えられます。

 

 

では、Grotto(2)はどちらでしょうか。

テキストだけ読むと「先捨て」なんですが、他の持続カードと同様に、持続カードの原則である「2枚買って交互に毎ターン打つ」ことを考え、常にターンが4捨て4ドローから始まると考えてみましょう。

すると手札はいつも9枚から始まり、そこにもう1枚のGrottoがあれば弱い4枚選んで脇に置くことができます。先にドローしてから捨てるカードを選べるのであれば、これは実質的には「後捨て」と言えます。

 

また「捨てた弱いカードがリシャッフルに混ざるか」問題ですが、もし毎ターンGrottoを打つことができれば、ターンの開始時にある程度の枚数をドローすることで、リシャッフルのタイミングを「Grottoによるドロー時」ではなく「クリンナップフェイズの5ドロー時」にすることができます。つまりクリンナップフェイズの開始時の山札枚数が4枚以下であれば、この意味でも実質的に後捨てであると言えるわけです。

そうなると、ターン開始時に脇に置いたカードはリシャッフルに混ざることがなく、デッキから弱い4枚を除いたカードで作られた山札の上から9枚を手札とすることになります。想像しただけでも強いことがわかりますね。

 

たとえばこんな感じ。

場:

脇:f:id:hirotashi-domi:20210829222835j:plainf:id:hirotashi-domi:20210829222954j:plainf:id:hirotashi-domi:20210829222954j:plainf:id:hirotashi-domi:20210829222835j:plain

手札:f:id:hirotashi-domi:20210829223144j:plainf:id:hirotashi-domi:20210829222835j:plainf:id:hirotashi-domi:20210829223155j:plainf:id:hirotashi-domi:20210829222835j:plain

山札:f:id:hirotashi-domi:20210829222835j:plainf:id:hirotashi-domi:20210829222954j:plainf:id:hirotashi-domi:20210829223155j:plainf:id:hirotashi-domi:20210829222835j:plainf:id:hirotashi-domi:20210829222835j:plainf:id:hirotashi-domi:20210829223144j:plain

 

捨札:(なし)

ターン開始時、脇に置いた4枚を捨て、4ドロー。

場:

手札:f:id:hirotashi-domi:20210829223144j:plainf:id:hirotashi-domi:20210829222835j:plainf:id:hirotashi-domi:20210829223155j:plainf:id:hirotashi-domi:20210829222835j:plainf:id:hirotashi-domi:20210829222835j:plainf:id:hirotashi-domi:20210829222954j:plainf:id:hirotashi-domi:20210829223155j:plainf:id:hirotashi-domi:20210829222835j:plain

山札:f:id:hirotashi-domi:20210829222835j:plainf:id:hirotashi-domi:20210829223144j:plain

捨札:+f:id:hirotashi-domi:20210829222835j:plainf:id:hirotashi-domi:20210829222954j:plainf:id:hirotashi-domi:20210829222954j:plainf:id:hirotashi-domi:20210829222835j:plain

もう1枚のGrottoを打ち、銅銅銅屋を脇に置いて・・

場:

脇:+f:id:hirotashi-domi:20210829222835j:plainf:id:hirotashi-domi:20210829222835j:plainf:id:hirotashi-domi:20210829222835j:plainf:id:hirotashi-domi:20210829222954j:plain

手札:f:id:hirotashi-domi:20210829223144j:plainf:id:hirotashi-domi:20210829223155j:plainf:id:hirotashi-domi:20210829223155j:plainf:id:hirotashi-domi:20210829222835j:plain

山札:f:id:hirotashi-domi:20210829222835j:plainf:id:hirotashi-domi:20210829223144j:plain

捨札:f:id:hirotashi-domi:20210829222835j:plainf:id:hirotashi-domi:20210829222954j:plainf:id:hirotashi-domi:20210829222954j:plainf:id:hirotashi-domi:20210829222835j:plain

属州を買う。

次のターンの手札は、山札の残りの銅銀と、銅銅銅銀金金屋屋属Gの10枚をリシャッフルして作った山札の上から7枚。脇に置いた銅銅銅屋は山札に混ざらない。

 

うまくGrottoを交互に打つことができれば、しばらくはこのように毎ターンリシャッフルを入れることで、常に「弱い4枚」を脇に置くことができるため、その分山札の質を上げることができます。

なお、Grottoの毎ターン打ちを安定させるため、Grottoは3枚入れてもいいでしょう。

 

 

初手:Grotto-Grotto

というわけで、今日の一人回し。

  • 初手:Grotto-Grotto。Grottoは3枚まで入れる。
  • その後は、3金で銀貨、6金で金貨、金貨を2枚買った後は8金で属州を買う。
  • Grottoを打つときは弱い方から4枚脇に置く。ただし属州を買いだした後なら8金を優先させるために脇に置く枚数を減らしてもよい。

この手順で、属州4または属州3公領2を買うまで、13.3ターンと出ました。

 

単純なステロでこれですから、コンボに組み込んで安定させるとさらに強いでしょう。