ドミニオンの日々(はてなブログ)

カードゲーム「ドミニオン」について

Maelstrom考

Maelstrom
イベント コスト4


手札を3枚廃棄する。
手札を5枚以上持つ他のプレイヤーは、手札を1枚廃棄する。

 

簡易更新。

 

自らのカードと、他のプレイヤーの手札の廃棄を行うイベント、Maelstrom(4)。

ときには利敵行為に、ときにはアタックにもなるこのイベントをどう扱うべきか。以下思いつくままに。

 

 

初手Maelstrom

4-3の初手で、4金の方でMaelstrom、3金で銀貨を買えば、デッキ内は銅7屋2銀1の10枚9金となり、2周目で5金以上が確定します。

ただし一方で、そのMaelstromを買ったターンに相手も屋敷を廃棄したとすれば、これは自分が4金払って全員の屋敷を1枚廃棄しているようなもの。1手損するだけです。

 

では、もしそのとき相手が屋敷を持っていなかったら。

 

二人戦の後手で、先手が第1ターンにパスをしたなら、ははん2-5スタートだなと読めるわけです。もし自分の手札が4金だったなら、ここでMaelstromを買えば、相手は銅貨5枚の手札から1枚を廃棄せざるを得ません。つまり初手2-5を2-4にしているわけで、これはサプライによっては大きなアドバンテージとなるでしょう。

 

 

ドロー+Maelstrom

4金出しつつ3枚まで廃棄できるということは、手札が5枚のままでは「銀銀屋屋屋の手札から屋敷3枚を廃棄」などを望むのは難しいため、買う前に手札を増やしておく必要があります(放逐(4)に似ていますね)。

例えば鍛冶屋(4)で手札が7枚になれば、銅銅銅銅屋屋屋から屋敷3枚廃棄とできるため効率がよく、2回も買えばデッキ圧縮はほぼ終わります。

 

例えば初手:鍛冶屋-銀貨から、Maelstromを2回買って6枚廃棄しながらのステロを回すと、早ければ11ターン属州4とか、14ターン属州6(!)という速度が出ることがわかりました。

 

 

相手にMaelstromを買われたとき

一方、相手に買われ、こちらの手札を1枚廃棄することは、その局面によって大きく意味が変わります。

たいていの場合、序盤ならタダでデッキ圧縮できるため得と言えますが、終盤は廃棄してもいいカードの選択に困り、銅貨すら1金減ることが痛いと思えるように。

特にデッキを圧縮しすぎた結果、金金銀属属というような手札を持っているときには買われたくありません。例えば上の鍛冶屋-銀貨で始めたゲームでは、Maelstromを3回買って9枚廃棄などとしてしまうとこうなってしまうため、注意です。

ある程度の「いらないカード」をデッキに残しておく必要がある、という点では仮面舞踏会(3)戦に似ていますね。

 

・・・とは言え、相手と同じようなペースで進んでいるゲームにおいては、ゲーム中盤や終盤で相手の手札に「廃棄してもいいカード」がまだ3枚残っているとも思えないため、実際にはそれほど怖がる必要もないかもしれません。そうでないとき、つまり自分だけが圧縮が進んでいるときとか、一方的に呪いを撒いた後なら、あり得ますね。

 

 

物乞いMaelstromアタック

ところで、引ききりデッキを作り、毎ターン物乞い(2)を打って得た銅貨3枚をMaelstromで廃棄する、を繰り返すことで相手のデッキを破壊するというのはどうでしょう(思いついたから書きました)。