今年は同盟に加え、海辺・繁栄・異郷の第二版が次々と発表されるという新作ラッシュの年でしたが、この年末にダメ押しの一撃が来ました。
今日から5日間にかけ、新拡張Plunderのプレビューが行われます。
初日である本日は"Treasures & Events"とのこと。しかしテーマは持続カードのようで、カードのフレーバーとあわせ、やはり海辺の第二弾という雰囲気ですね。
まずは王国カード4種から。
Tools(工具・工作機械)
財宝 コスト4
誰かの場にあるカードと同じカードを獲得する。
「誰かの」!
つまり自分でプレイした金貨の後にプレイすることで同じものがもらえるというだけでなく、他の人が持続させているカードがあれば好きなものがもらえるということですね。雇人(6)とか王子(8)でも。
そこまでうまくいかなくても、ただ村(3)と鍛冶屋(4)をプレイしたあとにこれを2枚プレイするだけで村と鍛冶屋を1組補充できるので、回すだけでコンボパーツが揃うようになるとか、3山が狙えるとか。
ただし、初手で買って2周目に銅貨としか揃わなかったりすると悲しいので、買うタイミングが難しいですね。なんとなく密輸人(3)っぽいような。
Pendant(ペンダント・垂れ飾り)
財宝 コスト5
あなたの場にある、名前の異なる財宝カード1種につき+1金
銀行(7)のような、豊穣の角笛(5)のような。
たいていは銀貨以上の働きをし、金銀銅の後に出せば+4金と考えると、大量に金量を出したいときにはお世話になりそうです。+購入が増えればもっとよかったんですが。
Mining Road(鉱山の道)
アクション コスト5
+1アクション
+1購入
+2金
このターン中に1度、あなたが財宝カードを獲得したとき、それをプレイしてもよい。
獲得したカードを即プレイできる手段がまたひとつ。+1アクションがついているので、後から山賊(5)などをプレイして金貨を即打ちしたり、とか。
じゃあ、Mining Road→金貨→Toolsで金貨獲得→その金貨を即プレイ、とすればこれだけで9金ですね。
Rope(ロープ・縄・綱)
財宝-持続 コスト4
+1金
+1購入
次のターンの開始時、+1カード、手札を1枚廃棄してもよい。
強くないですかこれ。
アクション不要で手札圧縮、かつその前に1ドローがついているんで手札減らないですし、廃棄しなくても隊商(4)感覚で使えるため終盤まで使えるカード。で購入もついてくるんですって。「とりあえず初手で買う4コストカード」の仲間入りでしょう。
そしてイベントが3種。
Bury(埋葬・埋蔵)
イベント コスト1
+1購入
あなたの捨て札置き場のカード1枚を、あなたの山札の底に置く。
コスト1と安く、かつ+1購入がついているため、保存(1)や追求(2)のような「お金が余ったら買っておくイベント」ですね。強いカードを埋めるのが基本的な使い方になるでしょう。
Maelstrom(大渦巻き・大混乱)
イベント コスト4
手札を3枚廃棄する。
手札を5枚以上持つ他のプレイヤーは、手札を1枚廃棄する。
え?3枚「まで」じゃないの?1枚廃棄「してもよい」じゃないの?
とりあえず前半は、例えば初手で買った鍛冶屋を2周目に打って、銅銅銅銅屋屋屋になったら買って屋敷3枚廃棄とするなんて使い方になるんでしょう。そのとき相手の圧縮も少し手助けしちゃう、くらいの。
一方で、もしも礼拝堂(2)や寄付(8d)で強い圧縮をして、手札が金金銀属属とかになっているときに相手にこれを買われると、それはもう事実上のアタックですよね。もちろん堀(2)で防げませんし。
Prepare(準備・用意・心構え)
イベント コスト3
手札を表向きに脇に置く。
次のターンの開始時、それらのアクションカードと財宝カードを好きな順でプレイし、残りは捨てる。
次にビッグターンを作りに行くという意味では策士(5)のようですが、アクションカードのプレイがタダ(アクション権が不要)という意味ではこちらの方が強力ですね。
そして何より、財宝カードをアクションフェイズ中に、アクションカードより先に、大量にプレイできるというのは、それらの組み合わせによってはかなり「悪いこと」ができそうです。