昨日4/26、ホビージャパンからこんなツイートが。
【新製品案内1/2】『ドミニオン』拡張第14弾、『ドミニオン:同盟』日本語版の案内を本日各取引先様に送付いたしました。今度は蛮族との同盟ですが、様々なことが起こります……近日中に各店舗様で受注がはじまると思いますので、よろしくお願いいたします。#BoardgameJP #ドミニオン pic.twitter.com/LM7VpGHfCt
— ホビージャパン・ゲームツィート (@HobbyJAPAN_GAME) 2022年4月26日
【更新】製品発売予定スケジュール | ANALOG GAME INDEX https://t.co/e7hR1SdwcZ #BoardgameJP 新製品『ドミニオン:同盟』、『フレームワーク』ご案内送付いたしました。
— ホビージャパン・ゲームツィート (@HobbyJAPAN_GAME) 2022年4月26日
ということで、新拡張「同盟」は意外と早く5月下旬に日本語版が発売になるということです(!)。
そしていくつかのカード画像も公開に。
『ドミニオン:同盟』カードはこんな感じ。#BoardgameJP #ドミニオン pic.twitter.com/D047KOEgSd
— ホビージャパン・ゲームツィート (@HobbyJAPAN_GAME) 2022年4月26日
これを見る限り、Allyは同盟、Favorは好意、rotateは循環と訳されたことがわかります。
さて、この画像に対し、昨日からドミニオン界隈の方が騒がしくなっております。
実際、これらのカードのテキストを確認したところ、表記揺れがいくつか見受けられたり(”~してもよい”と”~しても良い”の混在・”呪い1枚”と”「呪い」1枚”の混在、など)、危惧していた同音異義語カードが生まれていたり(侯爵は公爵と同じく「こうしゃく」と読む)と、いくつか言いたいこともあるんですが、明らかな誤訳もありまして。
下から2行目、「同じタイプのカード1枚を獲得する」とありますが、これだとまったく同じタイプのカードしか獲得できないように読めます。「アクション‐勝利点」である貴族(6)が廃棄されたとき、これより安い「アクション‐勝利点」のカードがなければ何も獲得できないということに。
実際には、原文では”gain a cheaper card sharing a type with it”とあり、「共通したタイプを持つカード1枚を獲得する」と訳すべきと思われます。貴族が廃棄されたなら、コスト6未満のアクションカードでも、あるいは公領でも獲得できる、というのが正しい処理となります。
そしてもう1つ。
「好意1につきカード2枚を取り出してもよい」とあり、これだと取り出すカードは必ず使用した好意の数の倍の数枚になるように読めますが、実際にはそれより少なくすることも可能です。
実はこれ、原文で”you may pick up to 2 cards per Favor you spend”とあり、好意1につき2枚までを取り出すことができる、というのが正しい訳となります。これについては自分も初めてこれを紹介したときに誤っていたため(修正しました)、人のことは言えないんですが。
(なお、ほかの同盟は好意を使えるタイミングが明記されているものの、メイソン団のみ「~してもよい」がカードを取り出すことにかかっているように読めることで、そもそもシャッフルするときに好意を使ってもいいように読めない、ということも問題かと思われます。)
というわけで、一部のカードが公開されただけの時点で明らかな誤訳が二つと、どうなんだろうかと思う訳が多数見つかっており、先が思いやられます。発売されたらどうなるんでしょうか。