ドミニオンの日々(はてなブログ)

カードゲーム「ドミニオン」について

脳筋狩猟団について、僕たちは何か大きな勘違いをしていたのかもしれない

このブログでも何度か考察したことがある*1 *2脳筋狩猟団という戦術があります。
これまで属州戦においては8金を「金+銀+銅+2金出すアクション」の4種で出すと考えていたんですが、この考えは実は間違いなんじゃないかと思えてきました。


デッキの中に金貨、銀貨、銅貨、2金出すアクションを1枚ずつ、屋敷(と買った属州)、そしてたくさんの狩猟団(5)を入れた状態から、狩猟団で手札に含まれる種類を増やすことを狙うわけですが、手札の中に1枚しかない狩猟団を打ち、1ドローして引いたカードが既に手札にあるものと同じである場合、次のドローで狩猟団を引いても種類数は結局増えず、狩猟団でないカードを引いて8金に満たなかったらそこで終わりです。つまりは狩猟団を打って最初の方のドローで「手札にないカード」を引いてこなければいけないわけですが、枚数の少ない金貨、銀貨、2金出すアクションをそこで引いてくるのは難しいんですよね。


そういえば今年の日本選手権前、某所でちょっとしたドミニオン合宿みたいなことをしてたんですが、その中で気になったことがありまして。
あるゲームにおいて金銀銅と航海士(4)で脳筋狩猟団してたんですが、勝ったのは金貨2枚だけ入れて銀貨を入れず、狩猟団と幽霊船だけ入れた人でした。これだけで充分だと*3



ひょっとして。
狩猟団で金銀銅+2金出るアクション+屋敷(+属州)を揃えようとすること自体が間違いなんじゃないか。





一人回しで調べてみました。

  • 「2金出るアクション」に木こり(3)を指定。これを1枚だけ買う場合と買わない場合それぞれについて測定。
  • 初手4-3なら木こり-銀貨(または銀貨-銀貨)。5-2なら狩猟団-パス。
  • 以下8金で属州、6金で1枚だけ金貨・以降は狩猟団。5金で狩猟団、3金で銀貨を買う。

この手順で属州4枚買うまで、
木こりあり:15.3T
木こりなし:13.3T
となりました。2金出るアクションいらなかった!
入れて種類増える分揃いにくくなるので、ある程度の枚数銀貨があればそれでよかった、と。


ずっと長い間勘違いをしていた気がします。
一度確立された(と思い込んでいた)戦術でも、一度は疑ってみることが大事なのかもしれません。



もちろん民兵(4)など、2金出しつつ他の要素として役立つカードがあれば別ですが、ただ単に2金のためだけに種類を増やす必要はないようです。

*1:http://d.hatena.ne.jp/hirotashi-domi/20120622

*2:http://d.hatena.ne.jp/hirotashi-domi/20120923

*3:その後その方は日本選手権で優勝していました