「属州枯渇」とは、礼拝堂(2)でデッキを5枚まで圧縮し、毎ターン玉座の間(4)＋改築(4)を打って、手札2枚のコストを2ずつ上げることで、最終的にはデッキを「玉改属属属」の5枚にした上で空廃棄を繰り返して逃げ切る、というものです。
詳細については同人誌「ドミニオンレシピ」か、またはこちらをご参照ください。
ここでは改築の代わりに強制退去(5)を用いるパターンについて書きましたが、今回はTanuki(5)を。
効果としては改築と同じであるものの、手札からでなくデッキの外からプレイできる分、手札に1枚余裕ができます。
であれば、山札にTanukiを2枚置いた状態で、手札に玉座の間が2枚あれば、玉座＋玉座＋Tanuki＋Tanukiで残り手札3枚をすべて改築することができます。いわゆる「属州枯渇」が2枚ずつであるのに比べ、こちらの方が早いはずです。
実際の手順は以下の通り。初手5-2限定です。
| ターン | 行動 | デッキ |
| 1 | Tanuki購入 | 銅銅銅銅銅銅銅屋屋屋狸 |
| 2 | 礼拝堂購入 | 銅銅銅銅銅銅銅屋屋屋狸礼 |
| 3 | 礼拝堂で銅貨3屋敷1廃棄 | 銅銅銅銅屋屋狸礼 |
| 4 | Tanukiで屋敷→玉座の間 | 銅銅銅銅屋狸礼玉 |
| 5 | 礼拝堂で銅貨1廃棄 | 銅銅銅屋狸礼玉 |
| 6 | 玉座の間＋Tanukiで、銅貨→屋敷、屋敷→玉座の間 | 銅銅屋狸礼玉玉 |
| 7 | 玉座の間＋Tanukiで、屋敷→玉座の間、玉座の間→Tanuki | 銅銅狸狸礼玉玉 |
この時点でデッキは、Tanuki2枚とそれ以外の5枚に分かれ、Tanuki2枚はデッキの底に置かれるため、それ以外の5枚が手札になります。ここに玉座の間が2枚あるので、ここからは毎ターン玉座玉座TanukiTanukiと打ち、残り3枚を「改築」していきます。
上の例で、第8ターンからこれを行い、残り3枚のコスト「0,0,2」を「2,2,4」に、さらに次のターンで「4,4,6」「6,6,8」と上げていき、その次のターンでは6である金貨2枚を属州に変えつつ、さらに属州1枚を空廃棄できます。
一人回ししてみたところ、初手5-2から始めて属州3枚を作るまで、平均11.0ターンとなりました。
なお、属州3枚の18点でゲームを終えることに不安を感じるのであれば、途中で玉座玉座ではなく、玉座＋Tanukiとして、もう1枚の玉座の間を金貨にするといった、本来の「属州廃棄」と同じような手順を踏むという方法も考えられます。どの程度の速度が出るか、どの程度安定するのか、については不明ですが。
