ドミニオンの日々(はてなブログ)

カードゲーム「ドミニオン」について

強カードの再評価 その4 元手

元手
財宝 コスト5

+6金
+1購入

このカードを場から捨てるとき、6負債を獲得する。その後負債をすぐ返済してもよい。


6金を生む代わりに6負債を負う、つまり実質的には1金も生まない財宝カードだ、と評価されがちな元手(5)ですが、さて元手とはいったい何なのでしょうか。

例えば結婚式(4+3d)のコストは実質7金であるわけですが、7金も出ないような序盤であっても買うことができます。同じく実質コスト8の大君主(8d)も初手から買えます。それはもちろん後払いを許されているからであって。

さて元手をプレイしたとき、6金が出て、その6金で好きに買い物をした後、残ったお金を6負債の返済の一部に充てることになります。例えば属州のコストは8金ですが、元手があればもう2金で属州を買え、その後6負債を負うことになるわけですから、これはつまりコスト「2金+6負債」のカードを買ったのと同じこと、つまり元手の効果を言い換えれば「買いたいカードのコストのうち6金までを負債に変換する」ということになります。

そう考えると、属州の購入にのみ元手を利用するつもりで回す元手ステロは、属州のコストを変換し、買ったあとはその負債の返済に充てるだけでいいため、元手の「位置」によってはかなりの速度が出る(http://d.hatena.ne.jp/hirotashi-domi/20160914)のも当然かと思えます。中庭(2)など、その位置の調整ができるカードがともにあればさらに。実際元手-中庭から入れば属州4まで12.7Tと出ます。元手を捨てずに済む元手-薬草商(2)の10.1Tには敵いませんが。