簡易更新。
獲得すると手札に入り、アクションまで増えるカードであるヴィラ(4)と、各種Wayとの組み合わせ。いろいろ考えているんですが、Way of the Butterflyがあるとすぐにコスト5のカードを獲得できますね。
特に初手4金でヴィラを買うことで5コストのカードを買うことができるため、初手4-3は事実上5-3になります。あるいは終盤では4金で公領が買えるようなもんです。
簡易更新。
獲得すると手札に入り、アクションまで増えるカードであるヴィラ(4)と、各種Wayとの組み合わせ。いろいろ考えているんですが、Way of the Butterflyがあるとすぐにコスト5のカードを獲得できますね。
特に初手4金でヴィラを買うことで5コストのカードを買うことができるため、初手4-3は事実上5-3になります。あるいは終盤では4金で公領が買えるようなもんです。
『ドミニオン:移動動物園』日本語版、5月中旬発売 https://t.co/p3FXkUpQ2o pic.twitter.com/ID77lKmV2P
— TableGamesintheWorld (@hourei) April 8, 2020
本日の午前中に知って驚いたんですが、最新拡張のManagerieの日本語版が来月中旬に発売になるそうです。2月にルネサンス日本語版出したばかりなのに!
これまでの日本語版ドミニオンの歴史の中でも、こんなに間を開けずに拡張が発売されることは異例です。なんでもドナルドがそのように発言していたらしいんですが、本当だったんですね。
そして本作の邦題は、カード名と同じ訳を採用して「移動動物園」となりました。ちなみにExileは「追放」、Wayは「習性」となるようです。
すべてのWayに共通したルールとして、アクションカードをプレイしたとき、Wayの方を選択するとそのアクションカードが本来持つ効果は失われますが、横線の下に書かれた効果は失われません。
例えば値切り屋(5)をプレイし、これをWay of the Owlとしたとき、手札が6枚になるまでドローをする代わりに+2金は得られなくなりますが、「購入したカードより安いカードの獲得」効果は残ったままです。
さてWay of the Frogです。プレイ時にこちらを選択する(以下「蛙にする」)ことで、プレイしたアクションカードは次のターンの手札に入り、これを繰り返すことで毎ターン打てます。手札にアクションカードが複数あるならそれら全てを蛙にすることで、次第に手札にアクションカードが溜まっていき、いつしか手札5枚がすべてアクションカードに。
もちろんこれは何の効果も生まないわけですが、もしこれらが横線を持つカードなら。その下の効果は得られるわけです。しかも5倍の。
ならず者(6)
手札5枚がすべてならず者(6)で、これらをすべて蛙にすると、+2金も+1buyも得られませんが、銅貨を買えば5VPが得られます。
これを毎ターン繰り返すことで5点ずつを得ることができます、と言いたいところですが、実際には相手がならず者を普通に打つことでこちらの手札は3枚になり、5枚溜めていても2枚は流されてしまいます。銅貨でデッキが厚くなっている場合、次に5枚揃うのはいつになるやら。
庭師(5)
5枚並べて5VPを、と言いたいところですが、5枚の蛙では1金すら出ず、屋敷も買えません。何らかの方法で2金を出す必要があります。+1金トークンを庭師の山の上に置くとか・・・?
商人ギルド(5)
銅貨を買うことでコイントークン改め財源を5得ます。次のターンでその財源5を使い、公領を買いつつまた財源5を得ることを繰り返せば3点ずつの得点に。
公領が枯れたあとは1枚だけ蛙にせず、屋敷2枚を買えば+10財源。次のターンも商人ギルトとしてのプレイ3枚と蛙にした1枚で属州+屋敷と買って+8財源・・・という感じで。
街道(5) 橋の下のトロル(5)
5枚並べれば公領がタダに。
遅れに遅れましたが、これで最後。新要素のWayです。
Wayに共通したルール:
・アクションカードをプレイする度にWayとするか否かを選択できる。 玉座の間(4)などで複数回プレイするとき、その度に選択する。
・カードテキストの中に横線が引かれたアクションカードをWayとしたとき、その横線の下の効果は失われない。
・女魔術師(3)の効果を受けているときにアクションカードをプレイしたとき、これをWayとして、「+1アクション、+1カード」の代わりにWayの効果を得てもよい。
・Wayとするか否かを選択するのは、アクションカードのプレイ時、先に行うこと("first")の後。
先に行う事の例:
・アタックカードのプレイ時、リアクションカードの公開
・直前にKiln(5)がプレイされていたとき、そのカードの獲得
以下、全20種のWayの紹介です。
Way of the Butterfly
このカードを自身の山に戻し、
これよりコストがちょうど1高いカードを獲得してもよい。
セルフ改良(5)。初手5-2でそんなに強くもないコスト5のアクションカードを買ってしまった時、2周目で金貨に変えるなど。
Way of the Camel
サプライから金貨をExileマットに置く。
王国カードのCamel Train(3)と同じく、金貨をExileマットに置く効果。その後は6金を早く出したいところです。
Way of the Chameleon
このカードの指示に以下のように従う。
このターン中にあなたが得る「+カード」は代わりに「+金」を得る。またその逆も。
Way of the Frog
+1アクション
このターン、このカードを場から捨てる時、山札の上に置く。
これ、Way of the Turtleよりずっと弱いんじゃないでしょうか。あちらは次のターンの開始時にタダでプレイできる上に手札にも入りませんが、こちらはプレイにアクションを消費する上、手札枚数も圧迫します。
Way of the Goat
手札を1枚廃棄する。
ヤギの仕事は圧縮のようです。手札を1枚廃棄するだけで特典はなし。交易路(3)や採集者(3)よりずっと弱いです。
Way of the Horse
+2カード
+1アクション
このカードを、このカードの山に戻す。
Way of the Mole
+1アクション
手札をすべて捨て、+3カード
Way of the Monkey
+1購入
+1金
Way of the Mouse
わきに置いたカードを、そこに置いたままプレイする。
===
準備:使用されない、コスト2または3のアクションカードを脇に置く。
これはわきに置いたカード次第なのでなんとも言えませんが、キャントリップならとりあえずアクション事故は避けられますし、村系なら「村が枯れないサプライ」に。
Way of the Mule
+1アクション
+1金
銅貨相当。
Way of the Otter
+2カード
Way of the Owl
手札が6枚になるまで山札を引く。
つまり望楼(3)。ならば望楼と相性のいいカードが強くなるということで。漁村(3)とか。
Way of the Ox
+2アクション
Way of the Pig
+1カード
+1アクション
Way of the Rat
財宝カードを1枚捨て、このカードを獲得してもよい。
Way of the Seal
+1金
このターン、あなたがカードを獲得したとき、そのカードを山札の上に置いてもよい。
Boonのもらえない追跡者(2)。単純にあと1金が足りないときに使うもよし、出来の成長を早めたいときに使うもよし、でしょう。
Way of the Sheep
+2金
Way of the Squirrel
このターンの終了時、+2カード
弱い船着場(5)、あるいは悪人のアジト(5)。ただし引くのはターンの終了時であるため、相手の民兵(4)が間に合います。
Way of the Turtle
このカードを脇に置く。
そうした場合、次のあなたのターンの開始時、それをプレイする。
Way of the Worm
サプライから屋敷をExileマットに置く。
2金出ない記念碑(4)。屋敷が枯れやすいので3山に注意。
さて、以前に書いた、初手で共同墓地(1)をこれにしてプレイするとどうなるかについての考察ですが、これを書いた時点で公開されていなかった分のWayについても追記しております。よろしければ以下も。
続いてイベントです。
なんだかExileとWayのインパクトが強く、こちらはあまり話題になっていないようですが、よく読むとすごいことが書かれてますよ。
Alliance (同盟)
イベント コスト10
属州、公領、屋敷、金貨、銀貨、銅貨を1枚ずつ獲得する。
Banish (追放)
イベント コスト4
手札から、任意の枚数の同じ名前のカードをExileマットに置く。
序盤はもちろん屋敷を対象にしたいので、鍛冶屋(4)などのドローカードで手札を増やしたいところです。
Bargain (安い買い物、特価品、バーゲン)
イベント コスト4
コスト5までの、勝利点でないカードを獲得する。
他のプレイヤーはHorseを獲得する。
初手でコスト5のカードを獲得したいときに、はいいんですが、Horseを与えることは2周目にキーカードが沈みにくくなる・ダブルボトムがなくなるという効果があるため、どの程度の利敵行為になるのかを考える必要があります。そのコスト5のカードはそこまでしてでも欲しいカードなのか、を。
Commerce (通商、貿易、交渉)
イベント コスト5
このターンに獲得したカードの異なる名称1つにつき金貨1枚を獲得する。
簡単に名称の異なるカードを2枚獲得するためには、掘出物(5)をプレイするとか、Scrap(3)で屋敷を廃棄→銀貨とHorseを獲得するなどがあります。
Delay (遅延)
イベント コスト0手札のアクションカード1枚を脇に置く。
あなたの次のターンの開始時、それをプレイする。
以前にも書いたように、脇に置いたアクションカードをタダでプレイするのは強いです。それがコスト0とは!
というわけでbuyを増やして買いたいですね。これがあるゲームでは+購入のあるカードを入れ、かつターミナルアクション多めで行きましょう。
Demand (要求、請求、強要)
イベント コスト5
Horseとコスト4までのカードを獲得して、両方ともあなたの山札の上に置く。
先手の初手が5金出たとして、これで民兵を置いたらどうなりますか。実質的に4-4を出しつつ、対戦相手にとってはひどいことになるでしょう。
Desperation (自暴自棄、捨てばち、やけ、死に物狂い)
イベント コスト0ターンに1回だけ、呪いを獲得してもよい。
そうした場合、+1購入 +2金
6金3点(公領)を5点(属州呪い)に。あるいは序盤にどうしても買いたいカードを買うために。呪いの金貨(4)みたいなもんです。
Enclave (飛び領土、包領)
イベント コスト8
金貨を獲得する。
サプライから公領をExileマットの上に置く。
ハーレム(6)が2点もらえる銀貨なら、こちらは3点もらえる金貨、つまりハーレムの強化版と言えるでしょう。序盤にうっかり出てしまった8金の使い道に。
Enhance (増強、強化)
イベント コスト3
手札から勝利点でないカードを1枚廃棄して、それよりコストが最大2金多いカードを獲得してもよい。
序盤の屋敷廃棄には使えず。共同墓地(1)や納屋(2)を銀貨にするのは普通に銀貨を買うよりもお得。
本来の使い方としては、終盤に金貨を含めた6金で公領を買わず、3金だけ出して金貨を属州に「改築」することでしょうか。
Gamble (一か八かの冒険)
イベント コスト2
+1購入
あなたの山札の一番上のカードを公開する。
それが財宝かアクションであればプレイしてよい。そうでなければそのカードを捨てる。
Invest (投資)
イベント コスト4
サプライからアクションカード1枚をExileマットに置く。
そのカードがExileマットにある間、他のプレイヤーがそれと同じカードを獲得するかExileマットに置いたとき、+2カード。
これ、この効果でマットに置いたとどうやって示したらいいんでしょうかね。覚えておくしかないんでしょうか。
抑留(2)のような、相手の行動を抑制するイベントです。回数に制限はないので、2回同じカードを対象にすれば+4カードにも。さすがに買ってくれないでしょうが。
March (進軍、行軍)
イベント コスト3
あなたの捨て札置き場のカードを見る。
そこからアクションカードを1枚プレイしてもよい。
3金でアクションカードのプレイ権を得られるのなら、3金1buy以上出せるカード(馬商人(4)やら聖なる木立ち(5)やら)をプレイしてようやくトントン。実際にはアタックカードのプレイとか、改築(4)とか、ドローカードでデッキを回転させることとか、でしょうか。
Populate (居住、植民)
イベント コスト10
各アクションサプライから1枚ずつカードを獲得する。
Pursue (追跡)
イベント コスト2
+1購入
カード名をひとつ宣言する。
山札から4枚を公開し、宣言したカードを山札の上に戻し、残りは捨てる。
宣言が難しいです。銅貨と宣言して銀貨を落としたり。
Reap (刈り入れ、収穫)
イベント コスト7
金貨を獲得し、脇に置く。
そうした場合、あなたの次のターンの開始時、それをプレイする。
とうとうドミニオンはターンの最初に財宝カードをプレイする時代に突入したようです。
7金で金貨を買うなら常にこっちを選んだ方が得ですね。
Ride (乗馬)
イベント コスト2
Horseを獲得する。
シンプル!+購入が欲しい!
Seize The Day (今を生きる)
イベント コスト4
ゲーム中に1度:
このターンの後に追加ターンを得る。
手札が3枚になることも、カードの購入に制限がかかることもなく、ついに正規の追加ターンを得ることができます。ただし一度だけ。
先打ちしたいアタックカードが第3ターンで引けなかったときとか、ゲーム中盤の4金で銀貨買ってもなーというときとか。
Stampede (どっと逃げ出すこと)
イベント コスト5
あなたの場あるカードが5枚以下であれば、Horseを5枚、山札の上に獲得する。
Toil (労働、労力、労役、仕事)
イベント コスト2
+1購入
手札からアクションカードをプレイしてよい
Transport (輸送、運送、追放、流刑)
イベント コスト3
1つ選ぶ:
・サプライからアクションカードを1枚Exileマットに置く。
・Exileマット上のアクションカード1枚をあなたの山札の上に置く。
とにかく2回買うことでアクションカードならなんでももらえます。じゃあ初手4-3でこれを2回買い、第3ターンで打つことも。魔女(5)でもならず者(6)でも、鍛造(7)でも。
完全に出遅れましたが。
先週火曜日、日本時間の深夜にMenagerieのマニュアルが公開されました。
諸事情ございまして、いつものように全カートについて書こうと思っているうちにこんなに時間が経ってしまいました。しかも今回は王国カード30種、イベント20種、Way20種という大ボリュームのため、何度かに分けたいと思います。
とりあえず今日は王国カードについて。
Animal Fair (家畜市場)
アクション コスト7*
+4金
枯れているサプライ1つに付き+1購入
===
このカードのコストを支払うとき、代わりに手札からアクションカード1枚を廃棄してもよい
ルール:このカードの購入時、7金を支払う代わりに手札のアクションカードを廃棄した場合、7金は支払わなくてもよいが、1購入は消費される。
このカードはコストが変わるわけではなく、いつでもコストは7と扱われる。
Barge (平底荷船、はしけ)
アクション 持続 コスト5
今か、次のあなたのターンの開始時に、+3カード
+1購入
ルール:「今」を選んだ場合、場に残らず、このターンのクリンナップフェイズに場から捨てられる。玉座の間(4)などにより複数回使用する際、そのうち1回でも「次のターンの開始時」を選べば場に残る。
Black cat (黒猫)
アクション アタック リアクション コスト2
+2カード
あなたのターン中でなければ、他のプレイヤーは呪いを獲得する。
===
他のプレイヤーが勝利点カードを獲得したとき、あなたは手札からこのカードをプレイしてもよい。
2ドローして呪いを撒けるという性能は魔女(5)ですが、こちらは2コスト。でも普通にプレイすると呪いは撒けません。
相手が多く持っているなと思うとき、勝利点カードを買うことが躊躇われます。これがあるゲームでは、立ち回りがかなり難しいですね。
Bounty Hunter (賞金稼ぎ)
アクション コスト4
ルール:手札が0枚で、Exileマットにカードを置くことができないとき、+3金は得られない。
(ところで屁理屈かもしれませんが、マットに置いてから「それと同じカードがマットの上にあるか判定する」という流れのはずなら、どんな場合でもそのカードは既にマット上にあるんだから、+3金は得られないような気がするんですけどね。。)
Camel Train (ラクダの行列)
アクション コスト3
サプライから勝利点でないカードをExileマットに置く。
===
このカードを獲得したとき、サプライから金貨をExileマットに置く。
Cardinal
アクション アタック コスト4
+2金
他のプレイヤーは山札を2枚公開し、コスト3から6のカード1枚をExileマットに置き、残りは捨てる。
ルール: 公開した2枚のカードの両方がコスト3から6であった場合、公開したプレイヤーがどちらをExileマットに置くか選べる。
2金出て、コスト3から6のカードを使用できなくするという意味では、デイム・シルビア(5)のようですね。そしてCardinalは相手のCardinalを対象に攻撃できると。序盤から非情な結果になりそうです。
Cavalry
アクション コスト4Horseを2枚獲得する。
===
このカードを獲得したとき、+2カード、+1購入を得る。それがあなたの購入フェイズ中であれば、アクションフェイズに戻る。
獲得時効果はヴィラ(4)を連想させますが、しかしあちらとは違い+1アクションも得られず、これ自身も手札に入るわけではありません。+2カードによってアクションカードを引いてもプレイするにはアクションが余っている必要があるため、使い道に悩みそうです。
Coven (魔女の集会)
アクション アタック コスト5
+1アクション
+2金
他のプレイヤーはサプライの呪いを1枚Exileマットに置く。それができないとき、Exileマット上の呪いをすべて捨てる。
たとえば4人戦で、残りの呪いが2枚のとき、Aが魔女をプレイすると、BとCは呪いを獲得し、Dはしません。つまり呪いを枯らすタイミングでの魔女をプレイされたとき、そこから右回りに遠い人ほど得することになるわけですが、Covenだとそうとは限りません。上の例なら、BとCは呪いをExileマットに置きますが、Dは置けないため、それまでExileマットに置かれた呪いがすべて捨てられ、他の人より早くデッキに混ざります。
Destrier
アクション コスト6*
+2カード
+1アクション
===
あなたのターン中、このカードのコストは、あなたがこのターン中に獲得したカード1枚につき1金減る。
値下げされる研究所(5)。再建(4)や開発(3)で2枚目に獲得するカードとしてこれを考えるとややこしくて楽しそうです。マニュアルにもこんな記載が。
・石工(2+)でDestrierを廃棄したとき、公領2枚を獲得できるか? → できない。1枚目の公領を獲得したことにより、Destrierのコストは1下がるため、2枚目はコスト5未満のカードしか獲得できない。
Displace
アクション コスト5
手札を1枚Exileマットに置く。
それとは名前の異なる、コストが最大2まで高いカードを獲得する。
廃棄しない改築(4)。金貨を属州にしてもそれほど惜しくありませんが、属州の空廃棄はできません。それでも属州をマットに送って金貨や公領獲得でも十分強いと思いますが。
Falconer
アクション リアクション コスト5
これよりコストの低いカードを、手札に獲得する。
===
2つ以上のタイプを持つカードを誰かが獲得したとき、あなたはこのカードを手札からプレイしてよい。
手札に入る工房(3)。アクションカードを獲得して即打てれば強いですが、アクションを増やせずに銀貨獲得としてしまうと探検家(5)の下位互換です。
リアクションとしての有用な使い方ですが、まさにそのアクション不要で打てるというところでしょう。コスト5のこのカードをタダで打ち、それより弱いカードを手札に入れて、そのカードをプレイできるという意味では、ちょうどはみだし者(5)の効果ですね。他にプレイしたいアクションカードがあるなら銀貨にすることもできます。
そしてコスト4以下の2タイプを持つカード、例えば島(4)がサプライにあるなら、これをプレイして島を獲得し、それに対するリアクションでもう1枚のFalconerをプレイしてまた島を獲得、ということも。
Fisherman
アクション コスト5*
+1カード
+1アクション
+1金
===
あなたのターン中、あなたの捨て札置き場にカードがなければ、このカードのコストは3金低くなる。
つまり第1ターンに買うなら2コストに。2金で行商人(8*)が買えると聞くとまあまあお得ですが、その行商人のように改築(4)や引揚水夫(4)で属州に変えようと思っても、タイミングによっては2コストのままだったりします。
ところで4金2buyでこれを2枚買おうとしても、望楼(3)とか玉璽(5)なんかで山の上に置くことでもしない限り、無理ですね。
Gatekeeper
アクション 持続 アタック コスト5
次のターンの開始時、+3金
それまでの間、他のプレイヤーがアクションまたは財宝カードを獲得したとき、それがそのプレイヤーのExileマット上になければ、それをExileマットの上に置く。
次のターンに3金を生み、他のプレイヤーの購入を抑制させるという意味では沼の妖婆(5)に近いでしょうか。勝利点カードを買うなら無害ですが。
Goatherd
アクション コスト3
+1アクション
手札を1枚廃棄してもよい
右隣のプレイヤーが最後のターンに廃棄したカード1枚につき、+1カード
人に頼る弟子(5)。右隣のプレイヤーが礼拝堂(2)で4枚廃棄したばかりならいいですが、そうでなければ圧縮以外のメリットがありません。とは言え+1アクションが付いているため、初手でターミナルアクションと一緒に買いやすいですね。
Groom
アクション コスト4コスト4までのカードを獲得する。それが、
アクションカードなら、Horseを獲得する。
財宝カードなら、銀貨を獲得する。
勝利点カードなら、+1カード、+1アクション
鉄工所(4)と比べ、2つの効果がカードの獲得である分、デッキは厚くなります。銀貨を獲得してもう1枚銀貨を獲得、が嬉しいとか、コンボパーツを獲得しつつデッキを安定させたいなら。そして終盤は鉄工所より屋敷獲得がしやすいですね。
Hostelry
アクション コスト4
+1カード
+2アクション
===
このカードを獲得したとき、任意の枚数の財宝カードを捨て、公開し、それと同じ枚数のHorseを獲得してもよい。
これを購入する時のことを考えると、名品(3+)が過払い1金ごとに銀貨1枚を獲得できるように、こちらも5金なら1枚・6金なら2枚・・・のHorseを獲得できると言えます。あるいは工房(3)などで獲得しつつ大量のHorseを。
Hunting Lodge
アクション コスト5+1カード
+2アクション
手札をすべて捨て、+5カードを得てもよい。
一見すると寵臣(5)のようですが、面白いですねこれ。
アクションを増やしつつ手札枚数をリセットできるということは、これとターミナルシルバーを交互に打つことでデッキが回転していきます。呪いの村(5)がそんな感じでしたが、こちらは5ドローが約束されている分だけより回転していきます。
Kiln (窯)
アクション コスト5
+2金
このターン中、次にカードをプレイしたとき、先にそのカードを獲得してもよい。
ルール:次にプレイするカードを何らかのWayとしても、通常と同じくカードは獲得できる。
Livery (馬貸し)
アクション コスト5+3金
このターン、あなたがコスト4以上のカードを獲得するとき、Horseを獲得する。
何度か触ってみましたが、やはり強いですねこれ。属州を買いだしてもHorseが入る分だけデッキが劣化せず、安定したデッキがさらに安定します。
Mastermind (指導者、立案者、首謀者)
アクション 持続 コスト5
あなたの次のターンの開始時、手札からアクションカードを3回プレイしてもよい。
この拡張では、Horse1枚を3回プレイすることを期待することが多いでしょうか。2回目以降ではHorseを元の山に戻せなくなりますが、+2カードと+1アクションは3回得られます。
Paddock (小牧場、追込場、運動場)
アクション コスト5
+2金
Horseを2枚獲得する。
サプライの枯れた山1つに付き+1アクション
枯れたサプライがいくつあるかによって性質が大きく変わってくるカードです。
これ自体を買い占め、サプライを枯らせばそれだけでデッキが引き切れるでしょう。
Sanctuary (神聖な場所、聖域、避難所)
アクション コスト5
+1カード
+1アクション
+1購入
手札を1枚Exileマットの上に置いてもよい。
最後の1行がなければただの青空市場(3)なんですが。
2枚入れておけばデッキは緩やかに圧縮され、中終盤も属州を対象にすればデッキ枚数が維持されます。そしてExileについては任意のため事故が起こることもありません。+購入も嬉しい効果です。
Scrap (がらくた、鉄屑)
アクション コスト3
手札を1枚廃棄する。
そのコスト1金につき、以下から異なるものを選択する。
・+1カード
・+1アクション
・+1購入
・+1金
・銀貨を獲得する
・Horseを獲得する
ルール: 複数を選択するとき、先にそのすべての選択を決め、その後選択したものを上から順に処理する。
Sheepdog (牧羊犬)
アクション リアクション コスト3
+2カード
===
あなたがカードを獲得するとき、このカードを手札からプレイしてもよい。
鉄工所(4)でこれを取り、リアクションでこれを数枚プレイし、手札を増やして・・・
Sleigh (そり)
アクション リアクション コスト2
Horseを2枚獲得する。
===
あなたがカードを獲得したとき、手札からこのカードを捨て、そのカードを手札の中か山札の上に置いてもよい。
相当強いですねこれ。
リアクション効果が望楼(3)に似ていますが、まさに望楼(3)のように、打つ目的でなくてもデッキに入れたいカードです。特に山賊(5)のような金貨の獲得手段があるとき、これで山札の上に置くことも強いですし、手札に入れてこのターンに即プレイすることを考えれば実質的にこのカードが3金相当に。
ところでカードを獲得したとき、手札から捨てたSleighはその獲得したカードの上に乗ることになります。"stop-moving"ルールのおかげでカードを動かせるようになったんですね。
Snowy Village (雪に覆われた村)
アクション コスト3
+1カード
+4アクション
+1購入このターン、あなたは+アクションを得られない
村なのに、できるだけ後で打ちたい村。
Stockpile (備蓄品)
財宝 コスト3
+3金
+1購入
このカードをプレイしたとき、これをExileマットに置く。
強いは強いんですが、サプライが枯れたとたんに打つのを躊躇ってしまいます。いま使っていいんだろうかと。
Supplies (供給品、支給物)
財宝 コスト2
+1金
このカードをプレイしたとき、Horseをあなたの山札の上に獲得する。
借金(3)や投機(5)を打つのなら、これはその後に打つべきでしょうね。
Village Green (村落広場、村有緑地、村の緑地)
アクション 持続 リアクション コスト4
今か、次のあなたのターンの開始時、+1カード・+2アクション
===
あなたがこのカードをクリンナップフェイズ以外で捨てたとき、このカードをプレイしてよい。
ルール:「今」を選んだ場合、場に残らず、このターンのクリンナップフェイズに場から捨てられる。玉座の間(4)などにより複数回使用する際、そのうち1回でも「次のターンの開始時」を選べば場に残る。(はしけと同じ)
Wayfarer (徒歩での旅行者)
アクション コスト6*
+3カード
銀貨を獲得してもよい。
===
このターン中にカードを獲得したならば、このカードはそのカードと同じコストを持つ。
ルール:コストにポーションや負債を含むカードを獲得した後であれば、このカードのコストも同じくそれらを含む。
ところでイベントの渡し船(3)により、サプライのWayfarerの山の上に-2コストトークンを置いたとき、Wayfarerのコストはどうなるか。
・そのターンに誰もカードを獲得していないとき、コストは4
・そのターンに誰かがカードを獲得したとき、コストは最後に獲得されたカードに同じ。
だそうです。ターン開始時にコストが4になったあと、更に変更されるということですね。
これまでに発表された8種のWay、避難所戦でデッキにはじめから存在する共同墓地(1)をこのWayとして使ったらどうなるかしら。
という簡易更新です。
Butterfly | このカードを自身の山に戻し、これよりコストがちょうど1高いカードを獲得してもよい |
山に戻すことは不可だが、コスト2のカードを獲得することは可。 獲得もできないらしいです。 |
Camel | サプライから金貨をExileマットに置く。 | 影響を受けるまで数ターンかかるが、やった方がよい。 |
Chameleon | このカードの指示に以下のように従う。 このターン中にあなたが得る「+カード」は代わりに「+金」を得る。またその逆も。 | 無意味。 |
Frog | +1アクション このターン、このカードを場から捨てる時、山札の上に置く。 | 金量が減るため、やらない方がよい。 |
Goat | 手札を1枚廃棄する。 | 銅貨を廃棄するときは悩むが、納屋なら悩まない。草茂る屋敷なら1ドローすることでもう1金出すことも。 |
Horse | +2カード +1アクション このカードを、このカードの山に戻す。 | 戻せないため、単なる研究所(5)に変わる。 特に初手では基本的に打ち得。1ターン目に6金を出すことも。 |
Mole |
+1アクション 手札をすべて捨て、+3カード |
初手2金から使えば3金が確定し、デッキを回転させることができる一方、次のターンの5金を捨てることになる。 |
Monkey | +1購入 +1金 | 初手が5-3か4-4に。愚者の黄金3枚買いとか。 |
Mouse |
わきに置いたカードを、そこに置いたままプレイする。 === 準備:使用されない、コスト2または3のアクションカードを脇に置く。 |
そのカード次第。 |
Mule | +1アクション +1金 | Monkeyと同じく、初手5-3や4-4が可能に。 |
Otter | +2カード | 第1ターンで打ちたい。初手6金も可能。 |
Owl | 手札が6枚になるまで山札を引く。 | 1周目なら2ドローになるため、Otterに同じ。 |
Ox | +2アクション | 無意味。 |
Pig | +1カード +1アクション | Horseほどではないが、こちらも打ち得。 |
Rat | 財宝カードを1枚捨て、このカードを獲得してもよい。 | 財宝カードを捨てることはできるが、共同墓地を獲得することはできない。 |
Seal | +1金 このターン、あなたがカードを獲得したとき、そのカードを山札の上に置いてもよい。 | Monkeyと同じく、初手5-3や4-4が可能にな上、山札の上に置けるため、例えば2-5から銀貨を買って山札の上に乗せれば6金出る。 |
Sheep | +2金 | 初手が6-3(確率5/18)か5-4(確率13/18)のいずれかに。 |
Squirrel | このターンの終了時、+2カード | 第1ターンに打てば買ったカードを第2ターンにプレイする可能性も。第2ターンに打てば1周目に買ったカードが沈まなくなる。 |
Turtle | このカードを脇に置く。 そうした場合、次のあなたのターンの開始時、それをプレイする。 | しばらく必要な時が来るまで脇に置くことで、実質的に1枚圧縮できる。 |
Worm | サプライから屋敷をExileマットに置く。 | 1点確保。 |
特にMole、Horse、Pigの3種はドローするため、第1ターンで買ったカードを第2ターンに引ける可能性もあります。第1ターンから2ターン連続で共同墓地を打つ可能性も。
(追記:上の他、Goatで草茂る屋敷廃棄、Otter、Owl、Squirrelでも。)