博打を打って安定を得る

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ドミニオンが日本で遊ばれ出したころ、基本のカードの中でも礼拝堂(2)の強さが認識されると、これが2周目にデッキの底に沈んでしまい、第5ターンまでプレイできないことは大きな不利になってしまうということもまた認識されました。

 

これを防ぐための方法として、「初手:礼拝堂-礼拝堂」が生まれました。これは2枚とも沈む確率は1/66と低く、うまく行けば2周目で屋敷3枚・銅貨4枚を廃棄して銅銅銅礼礼の5枚デッキを作ることができますが、礼拝堂同士が手札で被って圧縮効率が下がるリスクも存在しています。それでも1枚だけ買って1/6で沈ませるリスクよりはマシと思い、こちらを採用するプレイヤーも存在していました。

 

さて、第1ターンで礼拝堂を買ったとき、「山札から1枚引いていいよ」と言われたら、どうなるでしょうか。

山札5枚から1枚引き、手札といま買った礼拝堂を合わせた7枚が捨て札置き場に置かれます。残り山札は4枚のため、この4枚の他、捨て札7枚をシャッフルして作る新たな山札の上からもう1枚を引いて、第2ターンの手札が完成します。

もしそのカードが礼拝堂であれば(確率1/7)1周目に4枚廃棄が成功し、デッキ総枚数7枚となるため2周目にもう一度プレイできることが確定しますが、そこまで幸運でなくても山札6枚に礼拝堂は含まれているため、概ね第3ターンの手札に礼拝堂が来ることになります(確率5/7)。

 

以下、それぞれの初手で、最初に礼拝堂をプレイするターン別の確率と、その平均、第4ターンまでに2回以上プレイできる確率の一覧です。

  礼拝堂-銀貨 礼拝堂-礼拝堂 礼拝堂+1ドロー
第2ターン 0/12 0/66 1/7
第3ターン 5/12 45/66  5/7
第4ターン 5/12 20/66 1/7
第5ターン 2/12 1/66 0/7
平均 第3.75ターン 第3.33ターン 第3.00ターン

第4ターンまでに

2回以上プレイ

0 25/66 27/49(※)

(※)礼拝堂をプレイしていないターンは何かカードを買うと想定

 

 

さて、第1ターンで1ドローする方法とは何か。

新たなイベント、博打(2)です。

 

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博打

イベント コスト2

 

+1購入

あなたの山札の一番上のカードを公開する。
それが財宝かアクションであればプレイしてよい。そうでなければそのカードを捨てる。

 

もし初手が4金以上ならこれを買い、山札の一番上のカードをプレイするか捨てれば、残り山札は4枚に減るため、上で書いた1ドローしたことと実質的には同じです。その後で礼拝堂も買えば、この礼拝堂は沈むことはありません。

 

また、初手5金で博打を買い、もし銅貨がめくれたら(確率2/5)、再度博打を買うことで山札を2枚減らすことができ、さらに第2ターン礼拝堂プレイの可能性が増します。

  博打+礼拝堂 博打+博打+礼拝堂
第2ターン

1/7

=14.3%

2/8

=25.0%

第3ターン 5/7 5/8
第4ターン 1/7 1/8
第5ターン 0/7 0/8
平均 第3.00ターン 第2.88ターン

第4ターンまでに

2回以上プレイ

27/49

=55.1%

17/28

=60.7%

 

さて初手が3金の場合ですが、山札のトップが銅貨でさえあれば(確率4/5)礼拝堂が買えるので、この確率に賭けてみてもいいでしょう。

 

 

 

このように「初手博打」は礼拝堂に限らず、あらゆるサプライで序盤の立ち回りを変化させ、シャッフルのタイミングを調整することができるものです。何ができるようになるのか、今後も考察していきたいと思います。