ドミニオンの日々(はてなブログ)

カードゲーム「ドミニオン」について

移動動物園のムムムな和訳について

先日発売になった移動動物園、各カードのテキストを眺めていると、「これはどうなんだろうか・・・」と思えるものがいくつか見つかりました。

誤訳と言えなくもない、黙っていれないカードについて書いてみます。

 

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商売(5)とチョウの習性のテキストで「~を得る」という表現がありますが、これは他のカードに倣い「~を獲得する」とすべきだと思います。

ドミニオンでカードを得たとき、それが「獲得」(gain)によって得たものか・そうでない方法(交換や追放)によるものか、明確に判定すべきです。前者に対しては望楼(3)がリアクション可能であり、トレジャーハンター(3*)や凱旋(5d)の効果に影響しますが、後者に対してはそうではありません。

 

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豚の習性で「+1カード」という表現がありますが、これは「+1カードを引く」とすべきです。

太字で書かれ、「+1カード~」から始まる効果は、その後に「~を引く」と「~を購入」の2つが存在するため、ここは略してはならないと思われます。

 

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そして問題の行人(6*)です。

画像右、線の下に「このターン最後に獲得した別のカード~」とありますが、誰が獲得したものが対象になるのか、明記されていません。実際には手番プレイヤー(「あなた」)だけでなく、他のプレイヤーも含め誰でも対象となるのですが。

一方画像左のデストリエ(6*)もまた、誰が獲得したものが対象となるかの明記がありませんが、こちらはターン者のみ。

  • 手番プレイヤーがカードを獲得したとき、デストリエと行人、両方のコストに影響する。
  • 手番プレイヤー以外がカードを獲得したとき、デストリエのコストには影響しないが、行人には影響する。

 

このような違いがある以上、「誰が~」という表現が欠けてはならないと思うのですが。どうでしょうか。