ドミニオンの日々(はてなブログ)

カードゲーム「ドミニオン」について

ドミニオン ~Menagerie~ カードレビュー その1

お待ちかね。今週は新拡張Menagerieのプレビュー週。今日から五日連続で新たなカードが公開されます。

というわけで今日公開されたカードはこちらの5種類。

 

forum.dominionstrategy.com

https://i.imgur.com/Zqdiz3O.png

 

Snowy Village (雪に覆われた村)
アクション コスト3

 

+1カード
+4アクション
+1購入

このターン、あなたは+アクションを得られない

Snowy Villageという名前、どっかで聞いたことあるな、と思ったらこれでした。

hirotashi-domi.hatenablog.com


名前とコンセプトはこのままに、実用レベルまでパワーアップした上で本採用となりました。
+4アクションとは岐路(2)や騒がしい村(5)を超えるアクション供給カードですが、一度プレイしたらたとえチャンピオン(6*)を貼っていようが村人トークンを消費しようが、その後プレイできるアクションカードは4枚(これより以前にアクションが増えているならもっと)限定です。キャントリップさえ図書館跡地(0)扱いに。
そんなに長い呪文にならないような、こじんまりとしたコンボを繰り返すようなデッキであればちょうどいいんじゃないでしょうか。地味に購入が増えるのも嬉しい効果です。

 

Sheepdog (牧羊犬)
アクション リアクション コスト3

 

+2カード
===
あなたがカードを獲得するとき、このカードを手札からプレイしてもよい。

本日のプレビューの中でも最も興味深い、まったく新しいリアクションカードです。
これまでに「獲得」に反応するリアクションカードは、自身の獲得に対してなら望楼(3)が、他家の獲得に対してなら愚者の黄金(2)がありましたが、その中でも効果が「このカードをプレイする」であるものは初めてです。アクションを消費することなく手札が1枚増えるカードと言えば研究所(5)ですが、これは3コストの研究所とも考えられますね。
もちろん自身のターンに限った話ではなく、魔女(5)や狂信者(5)で呪いや廃墟を配られたときにでもリアクションが可能であり、かつそのリアクションで引いたもう1枚のSheepdogもさらにプレイできます。そういう意味では隊商の護衛(3)にも似ていますが、こちらは持続カードではないので、その人のクリンナップフェイズに場から捨てられることとなります。
さて、これだけで8金を出すには。つまり何らかの方法でカードを獲得したいわけですが、その獲得自体にもアクションが不要であればさらに楽でしょう。このカードをたくさん入れたデッキを作り、不正利得(5)や掘出物(5)、豊穣の角笛(5)のプレイによりカードを獲得すれば、まだ何も買っていない状態でドローが連鎖し、8金分の財宝カードを手札に引ければ成功です。

 

 

Animal Fair (家畜市場)
アクション コスト7*

 

+4金
枯れているサプライ1つに付き+1購入
===
このカードのコストを支払うとき、代わりに手札からアクションカード1枚を廃棄してもよい

なんだそりゃ。
普通に見れば単なる7コストの強カードですが、アクションカード1枚と交換できるとのこと。じゃあ共同墓地(1)を初手で廃棄してこれが買えますね。そうなるとその初手で共同墓地と一緒の手札に銅貨が何枚あるかによって格差が…7-3の人もいれば7-5の人も…
しかもこの方法で1ターンに買える枚数に制限がないため、購入さえ増やせば1ターンに2枚でも3枚でも「買える」ことができます。安いアクションカードを数枚入れたいので、石工(2+)とか実験(3)とかと相性がいいんでしょうか。
そのためこのカードのコストが7であることはあまり意味がなく、行商人(8*)のように「定価で」買うことはあまり考えられません。普通に打っても十分強いですが、そのコストが7であることを生かすならば、改築(4)で属州にするとか、引揚水夫(4)で7金出すなど、やはり行商人に似た利用方法が考えられますね。

 

Kiln (窯)
アクション コスト5

 

+2金
このターン中、次にカードをプレイしたとき、先にそのカードを獲得してもよい。

おもしろい。
まるで門下生(5*)のように、プレイしながらそのカードを獲得できるので、ちょうど集めたいカードがあるとき、先にKilnから打つことになるでしょう。大市場(6*)でも大君主(8d)でも、銀行(7)でも大金(8+8d)でももらえます。
ただしターミナルアクションなので、別のアクションカードを集めたいならその前に村を打っておく必要がありますが。
手札に金貨があればそれだけで、計5金出しつつ金貨が補充できるというステロの助けとなるカードとなりますし、コンボならそのコンボパーツを集めるという役割にも。
ところで、玉座の間(4)+Kilnと打つとどうなるか。1度目のKilnのプレイで効果は予約され、2度目のプレイでKilnを獲得することができます。またここに自己言及が。そしてもちろん、その2度目のプレイの直後にプレイしたカードも獲得の対象になります。

Barge (平底荷船、はしけ)
アクション 持続 コスト5


現在か、次のあなたのターンの開始時に、

+3カード
+1購入

購入が増える3ドローカードと言えば辺境伯(5)や悲劇のヒーロー(5)がありましたが、こちらは今でも後でもよいという融通の利くカード。概ね持続の効果を選んだ方がいいと思いますが、コンボの途中に引いたら迷いますね。
玉座の間+Bargeとした場合、まず3ドローしてからもう3ドローするか、次のターンに取っておくかを選ぶこともできます。もちろん次のターンに6ドローとするのもとても強いのですが。

 

 

さて、このプレビューは今日から5日連続。明日はHorse、3日目はExile、4日目はWaysとイベントの紹介になるとのことです。