ドミニオンの日々(はてなブログ)

カードゲーム「ドミニオン」について

ドミニオン春の陣に参加しました

ドミニオン大会】4/2(日) ドミニオン春の陣 in 新宿【基本+帝国】
http://twipla.jp/events/246043

既に多くの人がレポを挙げていますが、先週日曜に開催された有志による大会、ドミニオン春の陣に参加してきました。
46人参加でスイスドロー5回戦という、まるで日本選手権の二日目を思わせるような楽しくもガチな大会でした。主催のながどんさんに感謝です。

全5戦のレポを以下に。


1回戦



地下貯蔵庫(2) 工房(3) 女魔術師(3) 農家の市場(3) 剣闘士(3)/大金(8+8d)
鍛冶屋(4) 生贄(4) ヴィラ(4) 魔女(5) 鉱山(5)
寄付(8d)
山賊の砦

4人戦4番手 2-5スタート
寄付戦でありながら4番手。寄付戦でありながら2-5という初手でのスタート。青ざめる。
とりあえず地下貯蔵庫-魔女と買い、毎ターン魔女を打てればいいかと思い第3Tに寄付を買う。さてどう廃棄するべきか。銅貨は何枚残すべきだろうか。
魔女を打って引き切ればいいのでデッキは7枚か。いや先に地下貯蔵庫を打って捨てた銅貨も魔女で引けばよいのだから8枚でもいいんじゃないか。と思って銅1屋3を廃棄したところ、第4Tの手札は銅貨5枚。青ざめる。
次ターンに魔女をもう1枚、ヴィラがあるので次に打ちつつ4金で買えばそこからは毎ターン呪い2枚ずつ配れるぞと思ったら第6Tの手札が銅貨5枚。青ざめる。
もうヴィラが枯れるタイミングなのでそこで買い、打って合わせて2金で地下貯蔵庫をもう1枚買おう・・・としたところ、他家の女魔術師の効果によりそのヴィラの効果は「+1カード・+1アクション」になるのではないかという指摘が。確かに。そのため「+1購入」は得られず、これを打ってお金が出ても何も買えない(!)。
とりあえず打って1ドローしたらそれが魔女。呪いはなんとか配れた。もう2ドローしたらもう1枚の魔女を引く。これも打って・・・と思ったらさっきのヴィラの効果がないため打てないという指摘。なるほど・・・とその場は了承したものの、後から考えたら打てた。ターン開始時の1アクションを使っていないため、これを充てればよかったのだ。
その後も薄いデッキであるにも関わらず魔女とヴィラは沈み続け、他家のコンボを横目に見ながらアクションカードを持っていない自分の手札を睨む。終盤に大金を入れるもその2ターン後に時間切れ。6点で4位。
さて2-5でどうするのが正解だったのか。地下貯蔵庫-魔女はいいとして、第3Tは工房ではなかったか。寄付に技術者を絡めて毎ターン女魔術師を貼るチャンプのデッキを先週見たはずだ。第4Tに改めて寄付を買い、初期デッキはすべて廃棄してしまえばいい。工房でヴィラを1枚だけ確保できれば回るだろう。欲を言えば2枚だが。
いずれにせよ、寄付で廃棄するカードの選択を完全に誤った。直後に返済する額を大きくしたいがための銅貨6枚残しはあり得ない。寄付によってドミニオンは(瞬間的に)完全情報系ゲームになるが、このときはなぜかそうしなかった。寄付を買った後にシャッフルをする余地を残してしまった。
ところでゲーム終了条件を満たしたターンに寄付を買っても効果はないが、では時間切れでの4番手のターン終了時はどうすべきか。この大会では「効果あり」と裁定されたが、それでも例えば3番手のターン中に時間切れが告げられた場合、それならばと3番手と4番手はデッキ内の呪いと金貨銀貨(山賊の砦があるため)を廃棄できるが1番手2番手はできない、としてよいのだろうか。そうなると微妙な時間で自身のターンを迎えたらそこそこの遅延プレイをした方が得と言うことにならないか。これまでのドミニオンになかったカードだけに大会における扱いが難しい。
寄付など、こうしたカードがあるゲームにおいては終了時間を5分ほど早め、終了アナウンスがあったターンからさらにもう1周して4番手のターンまで行う、としてもいいかもしれない。


2回戦



王室の鍛冶屋(8d) 堀(2) 祝宴(4) 市場(5) 議事堂(5)
書庫(5) ワイルドハント(5) 庭師(5) 資料庫(5) 公共広場(5)
征服(6)
迷宮

4番手 4-3スタート
迷宮は「プレイヤー一人につき6点」系の中でも枯れるのが早い方のランドマークだろう。祝宴打って銀貨買うだけでも、公共広場買ってbuy増やしても、あるいは征服を買って銀貨2枚獲得してもよい。特に征服はただでさえ2点もらえるため、つまり6金で銀貨2枚と4点が獲得できてしまう。
そんな中ステロ合戦で選んだドローカードは一人だけワイルドハント。他はみな議事堂。正直言えばワイルドハントで屋敷を獲得したときに迷宮から2点がもらえることを見越したものだが、このゲームでその時まで迷宮の上にトークンが残っているわけもない。実際3回目に打ったときには手札に8金あり、3ドローしなくても属州が買えたために屋敷と2点獲得を選んだ。つまりワイルドハントを選んで得られたのは3点相当。
全員がステロ、そして全員が征服を買う展開のためスピードゲームに。1番手が最後の属州を買って終戦。2位タイ。


3回戦



宰相(3) 城(3) 玉座の間(4) 神殿(4) 研究所(5)
祝祭(5) 元手(5) 冠(5) 軍団兵(5) 冒険者(6)
意外な授かりもの(5)
列柱

4人戦3番手 4-3スタート
神殿-銀貨から研究所を集めたい。できるだけ銀貨を買いたくない。引き切れれば意外な授かりものが買えて盤石になるがどうか。
しかし第3ターンの手札が銀銅銅銅神。神殿打つと研究所が買えない。打っても1枚しか圧縮できずに買うものがない。悩んで、しかたなく打たずに研究所購入、そして第4Tは2金でパス。絶望しか見えない。
2番手が難なく毎ターン研究所を買うのに対し、こちらは2枚しか確保できず。その2番手は研究所が枯れた後も玉座の間と冠を入れ、それを研究所に対して打つことで「自分だけまだ研究所が枯れていない」状態に。もちろん列柱のボーナスも確保。それを止めようと他3人が入れた軍団兵も3人同士で苦しませあうだけに(3番手は手札3枚から引き切って見せる)。
城は1番手が粗末な城(3)を2枚確保するもその後お金が出ず、じっくりとデッキを作った3番手が後からその下の城を買い占める。やはり城ルートはその後の高い城も買えるだけのデッキパワーがないと行く権利がないようだ。4位。


4回戦



市街(8d) 大君主(8d) 陣地(2)/鹵獲品(5) パトリキ(2)/エンポリウム(5) 開拓者(2)/騒がしい村(5)
木こり(3) 民兵(4) 役人(4) 泥棒(4) 改築(4)
儀式(4)
宮殿

3人戦2番手 4-3スタート
改築を買いたいが民兵に弱い。それでも2コストのキャントリップを集めても市街が打ちたいので改築から入ると、他の2人は銀貨-大君主スタート。その大君主は民兵なんだろうか。こちらは改築-開拓者としたが、今考えたら改築-木こりでよかったかもしれない。
金貨や鹵獲品までが遠いゲームで、いつ陣地を入れるべきかはいつも悩む。序盤に買っても「使い捨て」にしかならず、実際大君主を民兵として打たれたターンで陣地を打って陣地を買うだけ(つまり何もしていない)ことも。
最も失策だったのは、山札ゼロ枚のときに民兵を打たれたときの手札が市街とキャントリップ1枚、あとは財宝か屋敷という場でうっかり市街とキャントリップを残してしまったこと。打っても1ドローにしかならないのであれば市街を次のシャッフルに入れるべきだ。
そして早めに鹵獲品を集めたが、それによって市街の価値が鈍る。ここでの5金は鹵獲品よりエンポリウムではなかったか(場にはたいていアクション5枚以上並べていたので)。
しっかりと引ききりを作り、かつアクション権を余らせていたので改築を打って得たカードを即引き、それを改築して、というループを作った1番手が勝利。こちらはなんとか2位。


5回戦



技術者(4d) 市街(8d) 礼拝堂(2) 村(3) 戦車競走(3)
投石器(3)/石(4) 金貸し(4) 庭園(4) 密偵(4) 御守り(5)
凱旋(5d)
墓標

3人戦1番手 3-4スタート
技術者-技術者で入っての庭園プレイだが、実際にやってみたのは今回が初めて。3番手も同じルート。2番手は2-5で礼拝堂-御守りに。
第3・第4Tに技術者が打てて庭園4枚確保(即爆破)しつつ技術者を買い足す。庭園は6-5に分かれ(2番手が1枚カット)、また2番手も技術者を入れていたのであっという間に庭園と技術者が枯れる。
技術者でカード2枚獲得したターンに凱旋を買うと、技術者廃棄で墓標から1点・凱旋から屋敷とあわせて3枚なので3点を得られる。つまりトークンだけで4点・屋敷1枚、庭園(枯れた後は屋敷)2枚となる。
積極的に屋敷を獲得しに行っていた3番手が、その屋敷の分だけ優っていて2点差で2位。庭園は互いに1枚2点に。やはり技術者庭園は庭園の速度は出るもののデッキが厚くならない。要研究。


失策まとめ:
1回戦:寄付を買う前に工房を入れなかったこと、寄付で廃棄するカードの選択を誤ったこと。
2回戦:迷宮のトークンが枯れる速度を見誤ったこと、それによってドローカードの選択を誤ったこと。
3回戦:第3-4ターンの手札によって心が折れたこと
4回戦:引き切りの作れるデッキで作らずに鹵獲品に走ったこと、つまり市街の確保枚数を誤ったこと。民兵で捨てるカードの選択を誤ったこと。
5回戦:屋敷を買うタイミングが遅かったが、あれを早くしても勝ててはいない。凱旋購入後に手札に銅貨がなく、2ターン足踏みしたことが痛かった。



というわけで46人中40人という不甲斐ない結果に終わってしまいました。振り返ってみればほぼすべての対戦で何かひとつ致命的なミスを犯しているので当然と言えば当然ですが、まさかこんなに勝てないとは思っていませんでした。
しかし普段のしゃべドミでは勝率がそこそこ良く、基本+帝国について得意だと思いこんで伸びていた鼻をへし折ってもらったと考えれば有難い経験でした。まだ自分のプレイに甘さが残る、という事に気付かせてもらったんです。ありがとうございました。ありがとうございましたということにさせてくださいありがとうございました。