ドミニオン日本選手権2016に向けて 参加者とジャッジの皆様に

今年の日本選手権まであと2週間となりました。

今回の予選で使用される冒険は、トラベラー・リザーブ・イベント・トークンなど多くの要素を含むため、これまでの拡張の中でも最もルールが複雑なものと言えるでしょう。

そこで今年も、この拡張についてのルール上の諸注意と、間違いやすい事項について挙げてみました。予想されるトラブルを避けるためにも、参加者と、そしてジャッジの皆様は以下を一読していただけると進行がスムースになると思われます。


例えば民兵(4)なら手札を3枚なるまで捨て札する、魔女(5)なら呪いを獲得するなど、これまでのアタックカードはプレイされた瞬間に他のプレイヤーに対する効果が生まれましたが、沼の妖婆(5)は他のプレイヤーがカードを購入するまで何も起こりません。しかし堀(2)の公開タイミングは他のアタックカードと同様「プレイされたとき」ですが、その後の効果が生まれるまでの間にタイムラグがあるため、「堀を公開したかどうか*1」をプレイヤーごとにを記憶しておく必要があります。
これは呪いの森(5)も同様ですが、こちらはカードを購入したときに効果が生まれることが決定するだけで、実際の効果はクリンナップフェイズまで待つ必要があります。つまり(1.)呪いの森がプレイされたときに堀を公開したか、(2.)自身がカードを購入したときか、を判定した上で、その後の(3.)クリンナップフェイズに手札を山札の上に乗せる、の効果が生まれることとなります。このような3ステップを経るアタックカードは初めてのことであり、よく間違え、よく忘れます。特にクリンナップフェイズに捨てるものと言えば、そのターンに買ったカード・場にプレイしたカード・余った手札、の3種がありますが、これらを一緒にした束を捨て札に置く癖がついていることもよくあります。普段はそれで問題ないのですが、少なくとも呪いの森が持続されている間だけはどれが余った手札なのかを明確にする必要があります。
(追記:失礼しました。呪いの森の効果を勘違いしていたようです。。。こちらも同じように、購入時に効果が生まれるものでした。)

これまで「ターンの初めに行うこと」は持続カードの効果くらいで、それらの順序は本質的に意味がありませんでしたが、今回の持続カードやリザーブカードの呼び出しの間にはその意味が生じるため、順序を自身で決める必要があります。案内人(3)の呼び出しを先に行ってから雇人(6)の効果を処理すれば手札は6枚になりますが、逆なら5枚です。
また、玉座の間(4)を持続カードに対してプレイしたとき、次のターンで行うべき処理は「2倍の効果」でなく「2度の効果」です。つまり玉座の間+呪いの森が持続し、酒場マットに案内人があるとき、案内人を呼び出すタイミングは「+6カード」の前後ではなく、「+3カード」の前と後、さらにもう「+3カード」の後、の3通りです。


通常ゲーム終了時はすべてのカードを山札にあわせて得点を計算しますが、遠隔地(5)だけはそれが酒場マットから山札に移動させてはいけません。遠隔地のあるゲームでは、ゲーム終了後に酒場マットの上のカードはそのままにして得点計算をすべきでしょう。


持続カードが玉座の間や御料車(5)の対象となったとき、その持続カードが場に残る間はその玉座の間や御料車も残ります。これは永久に持続するカードである雇人(6)とチャンピオン(6*)の場合でも同じく、結果として玉座の間や御料車もまたゲーム終了時まで残ります。
(おそらくあり得ないでしょうが、焚火(3)の効果で雇人やチャンピオンを廃棄したとしても、その効果は残るため、玉座の間や御料車は残り続けます)


語り部(5)でプレイされる財宝カードによって得られた金量は即座に「1金あたり+1カード」として費やされ、購入フェイズ時まで繰り越しません(これをわかりやすくするためその財宝カードを重ねて語り部の下に潜り込ませる方式がマニュアルで推奨されています)。
また語り部プレイまでに得ていた仮想コインがあった場合でも、それらも含めて「1金あたり+1カード」となります。つまり語り部の処理直後は得られた仮想コインはゼロとなります。これもあわせ、購入フェイズ時の金量を数える際に「語り部より前に得られた仮想コイン」と「語り部の効果によってプレイした財宝カード分の金量」を含めないよう注意が必要です。


トレジャーハンター(3*)プレイ時に獲得する銀貨の枚数は、その上家の前ターンのプレイによります。本人も忘れていたりすることがあるでしょうから、注意が必要です。
なお、トラベラーカードを出世させてもそれは「交換」であり、「獲得」に当たりません。また相続(7)によってサプライからわきに置いたカードも獲得したことになりません。

イベントの購入はカードの購入ではありません。使節団(4)による追加ターン中にもイベントは購入可能ですし、呪いの森や沼の妖婆が持続されているときにイベントを購入しても被害はありません。


橋の下のトロル(5)による値下げ効果は、カードに対してのみです。つまりイベントは値下げされず、また-1金トークンを解消するものでもありません。


相手のアタックカードに対して隊商の護衛(3)をリアクションによってプレイしたとき、その+1カードによって引いたカードが対象の護衛であるとき、それもプレイできます。あるいは堀(2)を引けばそれもリアクション可能です。


日本語版ではわかりづらいですが、巨人(5)のアタック効果である「他のプレイヤーは全員自分のデッキの一番上のカードを公開し〜」は旅トークンが表向きになったときのみです。裏向きになったときはただ「+1金」のみで、上記の効果はありません。


持続カードは(通常)あなたの次のターンまで持続します。もし使節団によって追加ターンを得たとき、次のターンはその追加ターンになります。そのため呪いの森や沼の妖婆を打ったターンに使節団を購入すると、他のプレイヤーは被害を受けません。

‐1カードトークンによる影響の範囲についてはこちらをご参照ください。
http://d.hatena.ne.jp/hirotashi-domi/20160212
特に書庫(5)に対する効果については注意です。

*1:または「チャンピオンがプレイ済みであったかどうか