ドミニオンの日々(はてなブログ)

カードゲーム「ドミニオン」について

日本選手権2013に向けて 参加者とジャッジの皆様に

今年の日本選手権まであと3日となりました。

今回予選で使用される拡張、暗黒時代はルールがとても複雑で、つい忘れがちになる処理が多いため、大会ではトラブルが生じる可能性が懸念されます。どうか参加者の皆様に、また当日ジャッジを務める方々にも以下の文を一読して頂けると進行がスムースになると思われます。


  • 廃棄時の効果はすべて、廃棄される方のカードの効果が先、廃棄する方の効果が後になります。たとえば改築でネズミを廃棄したとき、先にコスト6までのカードを獲得し、その後1ドロー1ドローし、その後コスト6までのカードを獲得という順序になります。青空市場のリアクションはこの廃棄される方の効果の先か後、あるいはその両方です。これらの処理の順序は通常、入れ替わってもそれほど問題ではありませんが、廃棄される方がネズミ、狂信者、草茂る屋敷であるときはドローが発生するため結果が事なる可能性があります。詳細はこちら(http://d.hatena.ne.jp/hirotashi-domi/20130104)を。


  • 廃墟と騎士はゲーム開始時にすべてをシャッフルした後、廃墟は(プレイヤー人数-1)×10枚を、騎士は10枚すべてを使用します。すべて裏向きに積んだあと上の1枚を表向きにして山の上に置き、以降は1枚獲得するたびに次の1枚を表向きにします。廃墟を獲得するときは裏向きのままでなく一旦表向きにしてから取るようにして下さい。

  • 略奪品、狂人、傭兵はサプライではないため、枯れても3山切れに数えません(廃墟は数えます)。
  • 略奪品や狂人使用時は、すぐに元に返すようにして下さい。間違っても返さずにそのまま捨てたりしないように。


  • 場の浮浪児を廃棄して傭兵を獲得できるタイミングは、もう1枚のアタックを打ち、その効果を処理する前です。よくあるミスとして、もう1枚のアタックがドローを行うもの(たとえば密偵・魔女、あるいはもう1枚の浮浪児など)であるとき、ドローしてから傭兵を獲得する事は出来ません。

  • ゴミあさりの効果の前半部分「山札を捨て札に置く」は任意ですが、後半の「捨て札を1枚山札を上に置く」は(捨て札がある限りは)強制です。1ターンに連続してゴミあさりを2回打つとき、捨て札から2枚を拾って山札の上に置くことも、1枚だけを拾うことも可能です*1

  • 玉座の間+死の荷車と打った場合、死の荷車を廃棄するだけで10金出せます。手札にアクションカードを持っていたとしても廃棄する必要はありません。


  • はみだし者で指定できるカードはそのときサプライに見えているカードに限ります。枯れたサプライは指定不可。廃墟は上に見えているカードのみ。騎士はサー・マーチンが上にあるなら可能。狂人・傭兵はサプライではないため不可です。
  • はみだし者によるアクションカードの指定は、1枚につき1度きりです。玉座の間や行進の対象としてはみだし者を使ったとき、1回目と2回目とで別のアクションカードを指定することはできず、常に指定したカードとして2度使用することになります。なので1回目の処理中にそのカードが枯れたとしても2回目の処理は可能です。


  • 手札にアクションカードがなくても「手札のアクションカードを廃棄」を選ぶ事は可能です。また廃棄置き場にコスト3〜6のカードがなくても「廃棄置き場からカードを獲得」を選ぶ事は可能です。いずれも何も起きません。

  • 傭兵での「2金、+2カード、他のプレイヤーは手札を3枚になるまで捨てる」効果は、手番プレイヤーが手札を2枚廃棄したときのみ発生します。逆に言えば、傭兵を出しつつ手札を廃棄せず、何の効果も発生しないということも可能です。一応それでもその前にプレイした浮浪児を廃棄することはできますし、他のプレイヤーはリアクションが可能です。

  • 納屋はリアクションカードではありますがアクションではありません。使用することはできず、吟遊詩人でめくれても捨てられ、金物商でめくられても何も得られません。

*1:1回目で適当なカードを乗せた後、2回目で山札を捨て札に置けばよい