ドミニオンの日々(はてなブログ)

カードゲーム「ドミニオン」について

全カード考察

ギルドも全てのカード内容が判明し、これで一応はドミニオンの王国カード全205種を見た、ということになりました。うれしいようなさみしいような。


そのギルド全体の感想としては、なんとなく異郷に近いなという印象を持ちました。「過払い時効果」がちょうど獲得時・購入時効果に近く、そのカードの持つ効果よりも買ったときの効果目当てに買う、という点で。



以下、新たに内容が判明した8種のカードについて考察です。

Candlestick Maker
蝋燭職人

アクション コスト2

+1アクション
+1買い物
コイントークンを1枚獲得する

アクション減らずに1コイントークンが出るので銅貨相当ではあります。得たコイントークンは使わずに貯めておいて・・・という使い方を想定しているんでしょうね。
アクションを消費せずにbuyを増やせるので庭園プレイ時には役立つことでしょう。手先(2)や薬草商(2)よりもずっと。


Stonemason
石工

アクション コスト2+

手札を1枚廃棄する。それよりコストの低いカードを2枚獲得する。
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このカードを購入するとき、コストを余分に払ってもよい。
そうした場合、余分に払ったコストを持つアクションカードを2枚獲得する。

使用時の効果は「廃棄したカードより安いカード2枚を獲得」ということですが、それなら序盤に使う意味はあまりありません。一応銅貨や呪い、廃墟を廃棄することで圧縮にはなりますが、屋敷や避難所を廃棄すると銅貨を2枚獲得する羽目になってしまいます。
序盤での使い方を強いて挙げるならば、初手5-2の2金でコスト5のターミナルアクションこれを買い、運悪く手札に同時に来たらコスト4のカードを2枚獲得する、とかでしょうか。いやあそれもどうかな・・・
終盤、金貨を廃棄して公領2枚で6点とか、白金貨廃棄して属州2枚獲得なんてのは夢がある話ではありますが。植民地廃棄して属州2枚獲得するなんてのもない話じゃないです。

そして過払い時効果ですが、「過払い額で買えるアクションカードを2枚獲得する」とは、言い換えるなら「欲しいアクションカードを買うときに2金過払いすれば、同コストのアクションカードをもう1枚と、さらにStonemasonもオマケにもらえる」と言うことですね。
ドナルドによれば、「ポーションの過払いは可。0金の過払いは不可」とのことです。つまりStonemasonを2金+ポーションで買って変成(ポ)を2枚もらう事は可能ですが、2金ちょうどで買って廃墟やコスト0になっている行商人を2枚もらうのは不可ということですね。


Masterpiece
名品

財宝 コスト3+

+1金
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このカードを購入するとき、コストを余分に払ってもよい。
そうした場合、1金多く払うごとに銀貨を1枚獲得する。

普通に定価で買うと単なる銅貨ですから、過払いせずに買う人はまずいないでしょう。
問題は銀貨数枚をこれと一緒に買うことでどれくらい金量が出るデッキになるのかということですが、やはりこれは「8金出なくてもいいから安定して5金出て欲しい」デッキ向けと言えるんじゃないでしょうか。つまりは公領公爵(5)や庭園、封土(4)戦で。
初手4-3なら銀貨-銀貨スタートするぞと思ったら5-2スタートだった、なんて時に無理矢理銀貨2枚を獲得するために5金でこれを買うという方法も考えられますね。


Advisor
助言者

アクション コスト4

+1アクション
山札を3枚公開する。左隣のプレイヤーがそこから1枚を選び、それを捨て、残りを手札に入れる。

下家を悩ます公使(4)という印象です。
めくれた3枚にアクションカードがあったとき、それを落とすべきか、あるいは財宝カードか。宝の地図(4)がめくれたらどうすべきか、馬上槍試合(4)入れてるデッキから属州出たら落とした方がいいのかなど、迷わせる展開となるでしょう。
しかし公使と違い、序盤に買っても1〜2金しか出ないというう意味ではあまり強いカードとは言いにくいでしょう。役に立つのはコンボの種が揃ってきてからですか。
一応は+2カード・+1アクションですから、打てば打つほど手札が増える研究所(5)と言えなくもないです。増えた手札枚数を生かせるように秘密の部屋(2)あたりを入れたいところですが、しかしその秘密の部屋を下家に落とされるという・・・


Taxman
収税吏

アクション-アタック コスト4

手札から財宝カード1枚を廃棄してもよい。
手札を5枚以上持つ他のプレイヤーはそれと同じカードを手札から1枚捨てる、または手札を公開して持っていない事を示す。
あなたは廃棄したカードよりコスト3まで高い財宝カードを獲得し、山札の上に置く。

鉱山(5)+巾着切り(4)と言ったところでしょうか。
廃棄する財宝カードは、序盤ならほぼ銅貨、中盤で銅貨か銀貨でしょうか。終盤はもう廃棄することで出せる金量が減るので使えないという状況も多くなるでしょう。
問題なのは、他の4コストハンデスアタックである民兵(4)や巾着切りとは違ってこのカード自体が仮想コインを出さず、そればかりか手札の財宝カードを廃棄するため「使うとお金が出なくなる」ことです。巾着切りは自分が+2金、他のプレイヤーがー1金ですが、これは自分も含め全員が同じだけ手札の財宝カードが減ることになります。自分にもアタックを打っているかのよう。
数人がアタックを打つとき、巾着切りだと打っている人同士が小さい被害、打っていない人が大きい被害という感じになりますが、これは打たれた後に自分が打つと手札4枚から2枚を使用することとなり、ロクなものが買えなくなります。連続して打たれた側はその1度目しか影響を受けることがなく、結局は打っていない人が小さな被害、打っている人同士が大きな被害となるのではないでしょうか。

アタックの効果を受けるのは手札を5枚以上持つプレイヤーだけなので、連続して打たれるとき、先に銅貨を廃棄してくれたおかげで次に金貨廃棄されても捨てずにすんだ、という状況もあるでしょう。また1回目で廃棄した財宝カードを手札に持っていないときには公開義務があるので、次に打つ人はそれをよく見て、何を捨てさせるべきか考える事が出来るでしょう。
そして鉱山としての効果ですが、鉱山そのものは打ったターンで即使えるため+1金としての価値はありましたが、こちらは次のターンに繰り越しになるので微妙です。


Plaza
広場

アクション コスト4

+1カード
+2アクション
手札から財宝カードを1枚捨ててもよい。そうした場合、コイントークンを1枚獲得する。

ドミニオン最後の村は財宝カードと引き替えにコイントークンがもらえるというもの。普通はもちろん銅貨を捨てるわけですが、そうして得られたコイントークンをそのターンで使ったのでは意味がありません。ドロー系アクションとあわせ、ぐるぐるデッキを回し使用回数を増やしてコイントークンを貯めるというのが正しい使い方でしょうか。


Merchant Guild
商人ギルド

アクション コスト5

+1買い物
+1金
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このカードが場にある間、カードを購入したとき、コイントークンを1枚獲得する

(カードの効果を勘違いしていたせいで、ここには意味のない考察を書いていました。一旦削除します。)

Soothsayer
予言者

アクション-アタック コスト5

金貨を獲得する。
他のプレイヤーは呪いを獲得する。
そうしたすべてのプレイヤーは+1カード。

最後にちょっと特殊なテキストのアタックカードです。
「そうしたすべてのプレイヤー」の「そうした」とは「金貨や呪いを獲得した」という意味と思われますが、つまり堀(2)や灯台(2)でアタックを防いだとか、呪いが枯れていたとか言う場合には+1カードはないですよという意味ですね。(6/16追記:どうやら+1ドローできるのは「呪いを獲得したプレイヤー」のみのようです。)
呪いを配るという意味では魔女(5)系なんでしょうが、金貨がもらえると言う意味では襲撃者(4)の方を思い出します。こちらの方がずっといいですが。