ゲームマーケットでの発売から大変ご好評を頂いておりますドミニオンマニアックスZERO（http://dominion-thu.tumblr.com/maniax-zero）、現在では各同人誌取り扱いショップやボードゲームショップでも取り扱っております。よろしければ。
さて、この本の中で私ヒロタシはクイズの他に攻略記事「架けろ、ビッグブリッヂ」を担当しました。記事内では偉そうに戦略を論じておりますが、実際のところビッグブリッヂは執筆を依頼されるまでそれほど得意とする戦法ではありませんでした。いつ狙うか、狙えるサプライはどんな場合か。書くまで自分でもよくわかっていなかったのです。
橋を7回打ちたい→それには村がこれだけ必要だ→手札増やすために鍛冶屋も要る→そんな都合のいい手札を作るためには圧縮しなきゃ、というルートで考えて必要とするカードのリスト（レシピ）を挙げ、それらを手に入れる方法を考え（記事中では「スモールブリッヂ」）、最後に実測して発動までの速度（ターン数）の平均を出しました。そうして書き出し、一人回しで手を動かすことではじめて、ビッグブリッヂという戦術の本質が見えてきたのです。
そう、正直言って、書いてみるまでちっともわかってなかったんですよ。玉座の間なしでは成立しないものだと思ってましたし。
一人回しで実測すると、その道がどの程度早いのか、どの程度安定しているのか、手が覚えるんですよね。それこそビッグブリッヂに限らず、鍛冶屋をはじめとする各種ステロでも、ドミマニZEROで紹介されたレシピでも、実際に回してみるまでは本当に理解出来たと言えないです。
そういうわけで、ドミマニZEROを読み終わった方へ。是非興味を持ったコンボやステロがあったら一人回ししてみて下さい。レシピがあったらそれを回すだけでなく、初期手札から始めてそのレシピ通りのデッキを作ってみて下さい。そうしてターン数を数えながら、そのレシピが普通にプレイするのと比べてどれくらい早いのかを実感してみて下さい。実際のカードを使わなくてもネドミやisotropicで構いません。鍛冶屋ステロなら例の非公式iOSアプリでアタックや議事堂を抜けばいい（サプライ選択で民兵を飛ばし上から10個選ぶだけ）です。
そして新たに戦術を思いついたら、どの程度実戦で有効なのか一人回しで試してみましょう。あるいは実戦で相手にやられたコンボはその日のうちに一人回しで自分の物にしてしまえばいいんです。
一人回しは特定のサプライに誰かを付き合わせる気遣いも、相手の手番を待つ時間も不要ですよ。いかがですか。
