Rio Grandeの公式サイトから、マニュアルが公開になりました。
Dominion: Dark Ages
http://www.riograndegames.com/games.html?id=421
そういうわけで、朝から全カードの効果の和訳と考察を書いてみました。長いのでよろしけれどうぞ。
救貧院
アクション コスト1
+4金
手札を公開する。手札の財宝カード1枚につき-1金。0金まで。
物乞い
アクション-リアクション コスト2
銅貨3枚を獲得して手札に入れる。
- -
他のプレイヤーがアタックカードを使用したとき、このカードを捨てても良い。
そうした場合、銀貨2枚を獲得してそのうち1枚を山札の上に置く。
コスト2で2金出すカードはこれまでにもありましたが、とうとう3金出すカードが登場。
そして庭園(4)プレイには全カードの中でも最適。
ちなみにルール的には「アタックされた時にサプライに銀貨が1枚しかなかったら、その1枚を山札に置く」らしいです。
従者
アクション コスト2
+1金
1つ選ぶ:+2アクション、+2購入、銀貨を獲得する。
- -
このカードを廃棄したとき、アタックカードを獲得する。
浮浪者
アクション コスト2
+1カード
+1アクション
山札を1枚公開する。それが呪い、廃墟、避難所、勝利点のいずれかであれば、手札に入れる。
キャントリップで、条件があえば研究所(5)。とりあえず損はしないカードですね。
カードの種類が増えた暗黒時代環境においては、願いの井戸(3)よりも研究所になる率が高いんじゃないでしょうか?
採集者
アクション コスト3
+1アクション
+1購入
手札から1枚を廃棄する。
廃棄置き場の財宝カード1種につき+1金。
ゲームの進行とともに価値が増す、という点では交易路(3)に似た感じでしょうか。こちらは価値が下がる可能性もありますが。
これがサプライにあるときは、廃棄置き場の財宝カードは種類の分だけ広げて置いておいた方がいいでしょう。
で、実際のところ何金くらいが期待できるかというと、銅貨と、あって銀貨くらいが廃棄されていての2金がいいとこじゃないでしょうか。
つまりは仮想コインよりも手札を廃棄したいがために使うという使い方になると思います。
隠遁者
アクション コスト3
捨て札を見る。手札か捨て札から財宝カードでないカードを1枚廃棄してもよい。
コスト3までのカードを1枚獲得する。
- -
このカードを場から捨てるとき、このターンにカードを買っていないなら、このカードを廃棄し、狂人の山から狂人を獲得する。
青空市場
アクション-リアクション コスト3
+1カード
+1アクション
+1購入
- -
あなたのカードが1枚廃棄されたとき、このカードを手札から捨ててもよい。そうした場合、金貨を得る。
購入が増えるだけのキャントリップ。欲しいのはリアクション効果の方で、つまりは坑道(3)のようなカードですね。
ちなみに「1枚の廃棄に対し、複数の青空市場を捨ててよい」そうです。
賢者
アクション コスト3
+1アクション
コスト3以上のカードが出るまで山札を公開する。
そのカードを手札に入れ、残りは捨てる。
物置
アクション コスト3
+1購入
手札から任意の枚数を捨て、同じ枚数山札から引く。
手札から任意の枚数を捨て、1枚捨てるごとに+1金。
地下貯蔵庫(2)+秘密の部屋(2)という感じでしょうか。
秘密の部屋と同じく4金は確定しており、その前に銀貨以上をできるだけ引いてこれるよう手札をチェンジする、という使い方になるでしょう。
あとは策士(5)ループで毎ターン8金出すとき。必要なパーツを前半の効果で拾ってこれるので安定します。
浮浪児
アクション-アタック コスト3
+1カード
+1アクション
他のプレイヤーは手札が4枚になるまで捨てる。
- -
このカードが場にあるときに別のアタックカードを使用したとき、このカードを廃棄してもよい。
そうした場合、傭兵を傭兵の山から獲得する。
弱いアタック+キャントリップ。完全に傭兵へ変換するためのカードですね。
「別の」の部分の解釈ですが、「浮浪児を2枚プレイしたら、1枚目を廃棄できる」「1枚の浮浪児を2度使用したときは廃棄できない」そうです。
武器庫
アクション コスト4
コスト4までのカードを1枚獲得して山札の上に置く。
山に置ける工房(3)。
玉座の間(4)+武器庫で宝の地図(4)2枚置く、とか?
死の荷車
アクション-略奪者 コスト4
+5金
手札からアクションカードを1枚廃棄してもよい。そうしなかった場合、このカードを廃棄する。
- -
このカードを獲得したとき、廃墟を2枚獲得する。
5金!
一緒に獲得する廃墟もアクションカードですから、うまいこと同時に手札に引ければちょうどいいですね。
細かなルールとしては、「獲得時の2枚の廃墟は、2枚目も他のプレイヤーに見せる」「支配(6)中に死の荷車を獲得したら、支配者が死の荷車と一緒に廃墟2枚も獲得する」「死の荷車を獲得しようとしたときに交易人(4)で銀貨の獲得に変えたとき、廃墟は獲得しない」「大使(3)で獲得させられたプレイヤーは廃墟2枚を獲得する」「仮面舞踏会(3)で死の荷車を渡された場合は獲得と扱わない」だそうです。
封土
勝利点 コスト4
あなたのデッキの銀貨3枚につき1点
- -
このカードを廃棄したとき、銀貨を3枚獲得する。
城塞
アクション コスト4
+1カード
+2アクション
- -
このカードを廃棄したとき、このカードを手札に入れる。
廃棄しても復活する村。じゃあ玉座の間+引揚水夫(4)でこれ1枚を2回廃棄して8金とか?
この復活は廃棄そのものをキャンセルするわけではないので、他の廃棄時効果は得られるとのことです。例えば「死の荷車使用時に手札から城塞を廃棄したら(手札に戻るけども一旦廃棄したことは確かなので)死の荷車を廃棄しなくていい」そうです。
金物商
アクション コスト4
+1カード
+1アクション
山札を1枚公開する。それを捨てても良い。
それがアクションカードなら+1アクション、財宝カードなら+1金、勝利点カードなら+1カード。
アクションカードがめくれれば村(3)に、財宝カードならば行商人(8)、勝利点カードなら研究所。
公開したカードを捨てるのが先なので、勝利点カードがめくれたらそれを捨てつつ、その下のカードを引くことができます。
襲撃者
アクション-アタック-略奪者 コスト4
略奪品を獲得する。他のプレイヤーは廃墟を獲得する。
呪いと比べて廃墟がどれくらい邪魔な存在になるのか、実際プレイしてみないと分からないので、果たしてこのカードがどれくらい強いのか予想できません。
行進
アクション コスト4
あなたは手札からアクションカード1枚を2度使用してよい。
それを廃棄し、それよりコストがちょうど1高いアクションカードを獲得する。
玉座の間に似ていますが、こちらはアクションカードの使用が義務でなく任意になりました。
そして行進を重ねて使ったときは以下のような手順になります。
行進→行進→アクションカードAを出して2度使用→Aを廃棄→Aよりコストが1高いアクションカードを獲得→アクションカードBを出して2度使用→Bを廃棄→Bよりコストが1高いアクションカードを獲得→二枚目の行進を廃棄→行進よりコストが1高いアクションカードを獲得
また持続カードに対して使った場合は「そのカードは廃棄し、行進も場に残らないが、次のターンに効果を2度得る」そうです。「場にないのに効果を得る」あたり、混乱しそうです。
ネズミ
アクション コスト4
+1カード
+1アクション
ネズミを獲得する。手札からネズミ以外のカードを1枚廃棄する(または手札を公開して全てネズミである事を示す)。
- -
このカードを廃棄したとき、+1カード。
ゴミあさり
アクション コスト4
+2金
山札全てを捨て札に置いてよい。捨て札を見て、1枚を山札の上に置く。
宰相(3)の上位互換。なので宰相と同様に、山札の中に坑道があっても金貨は得られないそうです。
これを2枚とへそくり(5)を3枚買えば、ゴミあさりでもう1枚のゴミあさりを山札の上に乗せ、次の手札にそれとへそくり3枚で毎ターン8金が確定します(!)。
あとは村→ゴミあさりで山札全て捨てて会計所(5)を山札の上に置く→キャントリップ→会計所なんてのも思いつきましたが、夢コンボですね。
吟遊詩人
アクション コスト4
+1カード
+2アクション
山札から3枚を公開する。そのうちアクションカードを好きな順で山の上に戻し、残りは捨てる。
アクションが増えるので、山の上に溜めたアクションカードを使うため、ドローアクションと一緒に引きたいところですね。
そして思いつくのは念視の泉(2ポ)とのコンボ。
山賊の宿営地
アクション コスト5
+1カード
+2アクション
略奪品を略奪品の山から獲得する。
3つ目の村。
はみだし者
アクション コスト5
このカードを、サプライにあるこれよりコストが低いアクションカードとみなして使用する。場から離れるまでそのカードとみなされる。
いかにもルール処理がメンドくさいカードなので、以下にFAQを列挙します。
「場にある間は指定したカードとして扱い、そのカードのコスト、名前、タイプを引き継ぐ。」
「自らを廃棄する効果を持つカードとみなした場合、このカードを廃棄する。」
「持続カードとしてみなした場合、次のターンまで場に残る。」
「玉座の間、宮廷(7)、あるいは行進としてみなし、その効果を持続カードに対して使用したとき、このカードは次のターンまで場に残る。」
「玉座の間、宮廷(7)、あるいは行進の効果の対象としてこのカードを使用したとき、指定したカード一枚の効果を複数回得る。」
「行進の効果の対象にこのカードを使用したとき、指定したカードの効果を2度得たあと、このカードを廃棄し、コスト6のアクションカードを獲得する(廃棄したあとは場から離れており、コストが本来の5に戻っているため)。」
「クリンナップフェイズ中に効果を得るカードとみなしたとき、クリンナップフェイズにその効果を得る。」
「豊穣の角笛(5)使用して場のカードの種類を数えるとき、このカードは指定した方のカードであるとみなして数える。」
「指定できるカードはサプライ上にある、見ることの出来るカードのみ。売り切れたカードや、サプライでないカード、廃墟や騎士の山の一番上にないカードは指定できない。」
地下墓所
アクション コスト5
山札から3枚を見て、それを手札に入れるか、それらを捨てて3枚引く。
- -
このカードを廃棄したとき、これよりコストが少ないカードを獲得する。
見てから引ける鍛冶屋(4)。ステロイドでどれくらい早いのか、気になるところです。
伯爵
アクション コスト5
1つ選ぶ:手札2枚捨てる;手札1枚を山札の上に置く;銅貨を獲得する。
1つ選ぶ:+3金;手札全て廃棄する;公領を獲得する。
3×3で都合9通りの効果。おそらくは後半の効果を目的に、それと合う効果を前半から選ぶという形になるでしょう。
「手札全て廃棄」を選ぶ際に廃棄したくないカードを避難させるよう、2枚なら捨て、1枚なら山に置くとか。
とりあえず3金出せるのは大きいので、6金や8金ちょうどになるよう山札に戻すカードを選ぶ、というのが主な使い方になるでしょうか。あるいは公爵(5)プレイ時に公領を獲得するとか。
偽造通貨
財宝 コスト5
1金
+1購入
このカードをプレイしたとき、手札から財宝カード1枚を2度プレイしてよい。
そうした場合、その財宝カードを廃棄する。
財宝版の玉座の間。対象とした財宝カードは廃棄するので、序盤に買って銅貨を廃棄しつつ計3金(つまりこれ自身都合2金の価値)として使うことになるでしょう。
「対象に略奪品を選んだら、6金得て、それを略奪品の山に戻す。廃棄はできない。」
「プレイ時に特殊効果のある財宝カードを対象に選んだら、その効果も2度得る。」
補足:「プレイ時に」とあるので、横線の下に「このカードがプレイされている間〜」とある財宝カードの場合はその効果を2度得られるわけではないと思われます。つまり石切場(4)、護符(4)、玉璽(5)、隠し財産(6)はそれぞれ1度ずつの効果となるでしょう。)
狂信者
アクション-アタック-略奪者 コスト5
+2カード
他のプレイヤーは廃墟を獲得する。あなたは手札から狂信者をプレイしてよい。
- -
このカードを廃棄したとき、+3カード
墓暴き
アクション コスト5
1つ選ぶ:
コスト3から6までのカードを廃棄置き場から獲得して山札の上に置く
/手札からアクションカードを1枚廃棄し、それよりコスト+3までのカード1枚を獲得する。
「コストにポーションを含むカードは『コスト3から6まで』に含まれない」とありました。
屑屋
アクション コスト5
+1カード
+1アクション
+1金
手札を1枚廃棄する。
市場(5)のような感覚で買っていると、終盤困りそうですね。
騎士
(以下10種をゲーム開始前にシャッフルして裏向きの山を作り、一番上のカードのみ表向きにする。その一番上のカードのみ購入・獲得できる。)
10種に共通の効果:
他のプレイヤーは山札を2枚公開し、そのうちコスト3以上6以下のカードを1枚廃棄し、残りを捨てる。
この方法で騎士を廃棄した場合、このカードを廃棄する。デイム・アンナ
アクション-アタック-騎士 コスト5
手札を2枚まで廃棄してよい。デイム・ジョセフィーヌ
アクション-アタック-騎士-勝利点 コスト5
2勝利点デイム・モリー
アクション-アタック-騎士 コスト5
+2アクションデイム・ナタリー
アクション-アタック-騎士 コスト5
コスト3までのカードを獲得してよい。デイム・シルビア
アクション-アタック-騎士 コスト5
+2金サー・ベイリー
アクション-アタック-騎士 コスト5
+1カード
+1アクションサー・デストリー
アクション-アタック-騎士 コスト5
+2カードサー・マーチン
アクション-アタック-騎士 コスト4
+2購入サー・マイケル
アクション-アタック-騎士 コスト5
他のプレイヤーは手札が3枚になるまで捨て札する。サー・ヴァンデル
アクション-アタック-騎士 コスト5
- -
このカードを廃棄したとき、金貨を獲得する。
なんでしょうかこれは。
とりあえず願いの井戸なんかで当てるときは騎士ではなくカード名を言わなくてはいけないのですが、たとえ騎士を1枚しか持ってなくても名前を思い出せないということがあるんじゃないでしょうか(笑)。
カードを公開したとき、どちらもコスト3以上6以下だったときは、どちらを廃棄するかの選択権はそのカードの持ち主にあります。
「唯一コスト4であるサー・マーチンは工房などで獲得できる。」
「勝利点カードであるデイム・ジョセフィーヌが山の上にあったとしても、交易路トークンは置かない。」
「闇市場(3)デッキにこれを含めるとき、騎士1枚だけを入れる。」
秘術師
アクション コスト5
+1アクション
+2金
カード名を宣言し、山札を1枚公開する。それが宣言したカードであれば手札に入れる。
願いの井戸を使うたびに「山札のトップを当てるんならよかったのに…」と思っていましたが、ようやくこの日が。それこそ願いの井戸や秘術師で当てられなかった山札を改めて引くとか、真珠取り(2)で底から上に乗せたカードを引くとか。
略奪
アクション-アタック コスト5
これを廃棄する。手札を5枚以上持つ他のプレイヤーは手札を公開し、あなたが選んだ1枚を捨てる。
略奪品の山から略奪品を2枚獲得する。
建て直し
アクション コスト5
+1アクション
カード名を宣言する。宣言したカード以外の勝利点カードが出るまで山札を公開し、残りは捨てる。
その勝利点カードを廃棄し、それよりコスト最大3高い勝利点カードを獲得する。
かなり強いと思います。
宣言するのはとりあえず「属州」でしょう。屋敷→公領で2点アップ、公領→属州で3点アップし、かつデッキを圧迫しません。そして暗黒時代ルールではゲーム開始時に屋敷を持っていないので、公領だけ買って3点アップの方だけ狙うことができますね。
ただし暗黒時代環境ではコスト3から6の範囲である公領はアタックにより廃棄されやすいので、どうか、と。
盗賊
アクション-アタック コスト5
+2金
廃棄置き場にコスト3以上6以下のカードがあれば、そこから1枚を獲得する。
さもなくば他のプレイヤーは山札を2枚公開し、コスト3以上6以下のカードを1枚廃棄し、残りは捨てる。
騎士もそうなんですが、コスト3から6の範囲に公領が入るため、アタックによって簡単に3点を奪えるようになってるんですよね。そしてその公領を盗賊で拾えると。このあたりが暗黒時代環境での戦略の鍵になる気がします。
「公開した2枚から廃棄するカードを選ぶのは、そのカードの持ち主。」
祭壇
アクション
コスト6
手札1枚を廃棄する。コスト5までのカードを獲得する。
コスト5までのカード・・・公領?
狩場
アクション コスト6
+4カード
- -
このカードを廃棄したとき、公領1枚か屋敷3枚を獲得する。
コスト6にしては弱いような・・・。
狂人
アクション コスト0*
+2アクション
このカードを狂人の山に戻す。そうした場合、手札1枚につき+1カード。
(このカードはサプライと扱わない)
傭兵
アクション-アタック コスト0*
手札を2枚廃棄してもよい。そうした場合、+2カード、+2金、他のプレイヤーは手札が3枚になるまで捨て札をする。
(このカードはサプライと扱わない。)
2枚廃棄すると2枚引けて、民兵(4)の効果。
苦労して獲得した割にそれほど強くはないです。
略奪品
財宝 コスト0*
+3金
これをプレイしたとき、略奪品の山に戻す。
(このカードはサプライと扱わない)
廃坑
アクション-廃墟
コスト0
+1金
図書館跡地
アクション-廃墟
コスト0
+1カード
市場跡地
アクション-廃墟
コスト0
+1購入
廃村
アクション-廃墟
コスト0
+1アクション
生存者
アクション-廃墟
コスト0
山札から2枚を見て、それを捨てるか、好きな順で山の上に戻す。
廃墟の中では生存者がまだマシかな、というくらいで、基本的にはやはり必要のないカードですね。
こうして廃棄時効果を見てみると、やはり手札の枚数が重要になってくる気がします。手札を廃棄するとそれだけ手札が減るためその後の購入フェイズで高い買い物ができなくなりますし、民兵で手札を減らされると廃棄すべきカードの選択肢が狭まりますから。